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73 そうでしょ 隊長!
チョットマはベッドの上で横向きになり、手をついて体を支えようとしている。
「……手伝って……」
イコマはチョットマを支えながら、
「寝ながらでも話は聞けるだろ」と、寝かしつけようとした。
「……ダメ……、プリブのことだもの」
腕の力を緩めようとしない。
「私は……もう大丈夫」
「でも」
もう大丈夫、と繰り返し、とうとう体を起こしてしまった。
「さあ、レイチェル、話して」
「え、うん」
体を起こしただけでなく、チョットマはベッドの脇に足を下ろし腰掛ける態勢になった。
と同時に、声に力が漲ってくる。
「プリブ、私たちのプリブ。何としてでも取り返さなくちゃ」
チョットマの声に、誰もが、先ほどまでのチョットマとは全く違うことを感じ取っていた。
「そうでしょ。隊長!」
スジーウォンに向き直ったチョットマの瞳には生気が漲っていた。
スジーウォンがチョットマの頬に手を触れた。
「良くなったみたいだね。よかった。そう。私は、仲間をどんなことがあっても取り戻す」
微笑むチョットマ。
「たとえ、パリサイド全員を敵に回すことになっても、でしょ」
「当然。プリブもアヤちゃんも。さ、レイチェル、話して。どうだった?」




