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61 なんとかキャストっていうやつ
「おいおい、チョットマ、それって楽しい話?」
ンドペキが思わず口を挟んでいる。
「楽しい話って、ユウが言ってただろ」
チョットマは今度ははっきりと笑った。
「ンドペキ……、大丈夫……。あれもこれも……楽しい思い出だから……」
カーテンから顔を覗かせた者。
それはそれは、小さな男性だった。
えっと、男だと思う。
羽根つき帽を被った、カ、エ、ル。
小さな剣を腰につけ、兵隊さんの制服を着て。
カエルって、実際は見たことないけど、きっと。
「カエル……」
ンドペキが唸った。
「そうよ……、巨大ガエル……。茶色の……。でも……」
どう見ても、人じゃない。
仮装でこんな小さな体になるわけない。
きっとこれはマスカレードのいたずらなんだ、と思った。
なんとかキャストっていうやつ。
でね、カエルが言うのよ。
「旅人よ、この先に行こうってのかい」
その声が何ともかわいらしかった。
ついつい私、先には何があるのかって聞いてしまった。




