5 パパ、私、どうしたらいい?
「パパ、私、どうしたらいい?」
愛しい娘、チョットマはかわいい口を尖らせている。
以前にもこの台詞を聞いたことがある。
その時のチョットマの上官はンドペキ。
今回もイコマは、「ンドペキの元へお行き。彼と……」
一緒にいる方が何かと安全かも、と言いかけて、言葉を飲み込んだ。
ニューキーツ東部方面攻撃隊。
あけぼの丸に乗り込んで、それは「あけぼの丸自警団」と名を変えた。
しかし、この母船に移乗するや否や、解体を命じられたのだった。
もはやこの先、戦闘部隊は必要ないと。
その時のスジーウォンの言葉はこうだ。
気が利いている。
「私たちは、戦闘集団じゃないさ。元々ね。名前は攻撃隊でも、実はただのゴミ拾い集団だったのさ」
そう。
ニューキーツの街を前時代の殺傷マシンから守るとともに、それらが体内に有するレアメタルを集めて金に換えていた攻撃隊。
「ハクシュウ隊からンドペキ隊ときて、スジーウォン隊になった。それだけのこと。でも、言われる通りにしようぜ。東部方面攻撃隊も、自警団ってのも解散だ」
と、コリネルスが応え、チョットマら隊員達の戸惑い気味の視線を浴びたのだった。
「これからは、ゴミ拾い集団スジーウォン隊、かあ……」という呟きとともに。
それにしても、問答無用で連行とな……。
プリブはニューキーツ軍東部方面攻撃隊員の中でも、スミソと並んで心根の優しい隊員。
チョットマもなついている。
そのプリブが……。
チョットマやスミソならずとも、イコマは胸にズンとくる恐怖を覚えたのだった。




