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45 ばかばかしい
フッ。
ばかばかしい。
こんなところを徘徊して、何になる。
ヴィーナスの殺人事件に、プリブが関係するかどうかもわからないのに。
もうひとつ溜息をついて、イコマはオペラ座を後にした。
あの夜のオペラ座の利用者を調べれば……。
いや、仮想空間を楽しんだかどうかはどうでもいい。
誰でも部屋の前までは、見咎められることなく行けるのだから。
扉を何らかの方法で解錠できれば……。
三度、溜息をついた。
チョットマのために一肌脱ぎたいとは思うが、社会のルールさえ知らない一市民にできることは、何もない。
まだ右も左もわからない巨大な宇宙船の中。
やはり、ユウに頼るしかないか。
スゥに聞いてみる手もあるかもしれない。
そんなことを思いながら、イコマは自分の部屋に向かった。
ん?
あれは。
スゥ、じゃないか。
と、見えたが、相手は忽然と消えた。
あれ?




