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4 臨戦態勢 そういう感じでもないんだけど
スジーウォンの指示は、事情が掴めるまで、所在を明確にしておくようにと。
この下した判断は正しい。
逮捕、とチョットマはいうが、公式な手続きを経た連行かどうかもわからない今、隊として最善の態度は身を硬くしておくこと。脇を見せぬこと。
武装はこれまで通り任意。だが、原則は纏わないように。
当局に警戒されて得することは何もない。
「レイチェルには?」
「スジーウォンが」
「うむ」
「万一を考えて、誰かが必ずレイチェルの身辺を固めるって」
「臨戦態勢?」
「ううん、そういう感じでもないんだけど」
スミソが言い直した。
「レイチェルに危害が及ぶことはないと思われます。これは我々、隊の問題でしょうから」
「ふむ……。警察へは?」
「レイチェルとスジーウォンが。でも、取り合ってくれなくて。きっと行くところが間違っているのでしょう……」
確かに。
警察署なるもの、さらに言えば政府機関の建物がどこにあるのか、知らない。
社会を統べている公的機関の構成さえ、まだ理解していない。
地球市民はまだそんな状態。




