表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/318

25 知っていることがあるなら、早く教えな

 スミソも全く同じ状況だった。

 違いといえば、少し息遣いが荒いことくらい。


「これは、どういう……」

 隊員が困り果てたように呟いたが、スゥもライラも応えようがない。



 チョットマはだんだん我慢ができなくなってきた。

 ンドペキ、スミソ、そしてプリブ……。

 そしてアヤちゃん……。

 みんな、大好きな人ばかり……。

 堪えきれなくなった涙が頬を伝った。



「きっと、私がなにか、いけないことをしたから」

 チョットマの声を、ライラがぴしゃりと遮った。

「変なこと、言うんじゃない!」


「うっく」

 しゃっくり上げそうになるのを堪えて、老呪術師ライラを見つめた。

「でも」



 ライラがさらに厳しい声を上げた。

「おまえ今、理由もなく自分を責めて、事態がなにか好転するのかい!」

「……」

「スゥ」と、ライラが向き直る。


「知っていることがあるなら、早く教えな」

「私が?」

「そう!」


 ライラの瞳が強く一瞬光ったが、すぐに声音を変えた。


「同業の誼じゃないか」

「うん。でも、どうしたらいいか、私も知らないのよ」

「そうかねえ」


「私の呪術の先生は、サキュバスの庭の女帝と呼ばれたライラ。その先生が分からないことを、私が分かるはずないじゃない」

「ふふん」と、鼻を鳴らす。


「あたしゃ、忘れたことはないよ」

「なにを?」

「数か月前、あの洞窟で。おまえがンドペキに錠剤を飲ませたことを」

「ああ、あれ」


 ライラは、あれがンドペキとイコマが同期するための薬だったのでは、という。

「どうやって同期するのか、そういう説明はなかったが、あたしが思うに」

「ライラ、ちょっと待って」

「だろ?」


 スゥが、ふうと溜息をついた。


「それと、今回のことと、どんな関係が?」

「知らないさ。でも、図星なんだね」

「違うわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ