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180/200

180 顔の感触が…… 手の感触が……

 イコマはおぼろな意識のままに目を覚ました。

 固い平坦なところに仰向けになって倒れている。


 ユウはどこに……、アヤちゃんは……、チョットマは……。



 辺りは真っ白。

 何も見えない。

 白い暗闇……。



 なんとか手を持ち上げ、目を擦ろうとした。


 ん?


 違う……。

 顔の感触が……、手の感触が……。



 誰かそばに……。


 手を床に這わせた。

 何かに触れた。

 摘み上げると、それは小さなキュービクル。

 固く冷たい……。


 それを握りしめると、再びイコマは意識を失った。

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