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謎
おじいさんの話が終わったあとしばらく沈黙が流れた
その沈黙に耐えられなくなって口を開いた
「なぜ家を・・・村を・・・直さないんですか?」
そうたずねるとおじいさんは苦しげに言った
「直せないんじゃ・・・直そうとすると必ず火事が起こるからな・・・だから誰も直さなくなった」
火事!?そんな・・・
「どうして・・・どうして火事が起こるんですか?」
そうきくとおじいさんは困った顔になった
「わしらにも分からないんじゃ・・・」
するとレンが口を開いた
「なぜこの家はぶじなんですか?」
そういえば、そうだ そうだけどだけど・・・
「知らん」
ですよね・・・
そのとき不意に扉が
コンコン
となった