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部屋
私たちは素直におじいさんについていった。
部屋の1つに入るとそこには2つのベッドがあった。
そして部屋の中に入るとおじいさんは言った。
「すまんな。この村のものはよそ者が嫌いなんじゃ。」
「いえ。あまり気にしてませんから・・・」
私はおじいさんに言った。
「あの・・・。失礼ながらお伺いしたいことが・・・。」
ずっと黙っていたレンが口を開いた。
「なんじゃ?」
「なぜ壊れた町をそのままにするんですか?」
もっともな質問だ。
確かに修復作業をしてるふうには見えない。
それを聞いたおじいさんの顔がみるみる青くなっていく。
「そ…れは・・・」
少し視線をさまよわせたあとため息をついて話し始めた。
この村に起こったこと
そして村人たちがよそ者を嫌う原因を。