表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バラガシャ  作者: Pithecus
1/2

一話「バラガシャ」

日が沈む頃、腹に釘を刺す。

日が昇る頃、痛みを感じ始める。

日が何よりも高く昇った頃、

彼は痛みを忘れる。

ハァッ…ハァッ~…ハァッ!

カンッ カンッ カンッ

日の暮れ、何かがぶつかり合う音が鳴り響く。

ハァッ…ハァッ~…ハァッ!

何者かが腹に釘を打ち付けているのだ。

ハァッ…ハァッ~…ハァッ!

カンッ カンッ カンッ

もし誰かが目撃すればたちまち這ってでも逃げ出すであろうその異様な光景は、我々生者には基本縁の無い物だ。

何故ならこの男は妖怪「バラガシャ」であるからだ。

ハァッ…ハァッ…

ハァッ…ハァッ…

今日も夜が来た、釘を打ち付けた。

日が昇る頃には、痛みが出る筈だ。

もし痛みを感じたとしても正午には収まるだろうが…

やらない事こそ己の馬鹿を肯定する事となる。

「…ハッ 贖罪となるかならないかを決めるのは俺では無い…か」

そんな事は分かっている。

分かっているが、これしか思いつかないのだ。

すまない、息子よ。

━バラガシャは重い腰を上げ、生死の狭間を彷徨い始めた。

はじめまして、ピテクスです。

設定は色々考えてあるのですが、この後はきっとライブ感で書くことになります。

不定期投稿です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ