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自力で帰還した錬金術師の爛れた日常  作者: ニキニキちょす
国内無双編

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しこたま怒られる日々とクリスマス

 「ジングルベール、ジングルベール鈴が来たー!!!」


 「俺も来たー!!」


 「っふ、いつも家にいるだろ」


 最近は機密事項が多くなったので執務室を作って色々やっていたのだが、ガキ2人が暇だというので諦めてリビングで作業するようにした。


 ウチでは少し早めのペーパーレス文化を既に浸透させている。


 そのおかげか、作業効率がかなり早く、なんなら家で仕事をする奴らが増えた。


 残業するなと言ってるのに時間外労働を自らやる奴らばかりで萎え気味だ。


 ⋯⋯俺のやる事が増えるじゃないか!!


 目の前のサンタ衣装の二人と、えちちコンロ点火しそうな衣里と理沙ちゃん。


 「衣里大変そうだな」


 ソリを押している衣里と、ただ黄色い声援を送る理沙ちゃん。


 近くのキッチンからは既に飯テロに近い匂いを当てつけかのようにプンプンさせている。


 「あれぇ? りゅうじは?」


 「石田か? アイツは⋯⋯っ」


 駄目だ。笑いを堪えきれない。


 「そーくん笑っちゃ駄目っははははは!!」


 「笑わせんなよ!!っははははは!!」


 アイツは事務所の代表だ。

 その為挨拶や筋を通すための接待を行っている。


 最近は、もはや家にいることの方が少なく。

 だが、俺もしっかり考えている。


 奴にはしっかり最高級の泊まる場所と食べる場所、そして彼女の分まで全て用意している。


 時間はないだろうが、ちゃんと配慮はしているから形式上は問題はない。


 だが、アイツは肝心なイベントには絶対来ないというジンクスが生まれ、俺達の間で笑い話だ。


 「あ、電話だ」


 『伊崎くん?話があるんだが?』


 ⋯⋯やべ。


 「どうしました?」


 『美容の話だ⋯⋯な──』


 ツー、ツー。


 「お兄ちゃんどうしたの?」


 「ん?いや変なおじさんから電話がかかってくるんだ」


 「電話に出なければいいんじゃないの?」

  

 「うん。でも出ないといけないんだ」


 「そうなんだ。大変だね。偉い偉い!」


 ガキ二人によしよしされる4桁歳。

 なんてことだ。


 「さ──」


 くそっ。


 『伊崎くん?なんでうちに話を回さない!?

 ウチなら今の倍以上のスピードで広げられたじゃないか!?』


 「芸能事務所立ち上げたんで、名物作りですよ」


 アンタらのところに今や日本中のJK達が手に持つウナチーがあるじゃないか。


 満足したまえよ。

 サバもあるんだし。


 それから10分程詰められ⋯⋯いや、もはや嘆きだな。


 終わると今度はプロジェクト関係のおっさんや様々な社長、もはや今では化粧品メーカーからも山のように電話が掛かってくる。


 「コラボ?予定はないですよ」


 『そこをなんとか!』


 「メリットを提示してもらわないと。

 金は特に考えていません。今後黄金を築くので」


 『⋯⋯で、でしたら!』


 「あ、担当女優さんとか寄越してもらったら全然考えますよ?ホテルで」


 『あ、はっははははまたまた』


 「ん?全然。むしろその方が話が早いですよ」


 『御社は人をなんだと⋯⋯』


 「こっちはビジネスですからね。

 女優だろうとなんだろうと、価値あるものはそれぞれですから。


 それに、人をなんだとと仰っていますが、こちらからしてみれば替えの利く話に時間を割くのも大概なんですよ。


 あなたは毎月の給料と昇進。

 俺は綺麗な女を抱ける。


 十分なメリットだと思いますが?」


 『そ、そんなの飲めません!』


 「でしょうね。では」


 なんでどいつもこいつも話が通じねぇんだ?

 変なこと言ってるのか?


 「大将ー!出来たぞ!」


 PCや書類を執務室に戻し、テーブルにはデッカい鍋。


 「「うわー!美味そう!!」」


 「ほら、みんなで食べるぞー」


 椅子に座って湯気が登る鍋をみんなでつつく。


 「おい、大地、大根まだ熱いぞ?

 そんないそい──」


 「あついいいいいい!」


 だからほら。


 「言ったそばから⋯⋯ほら、水飲め」


 「ありがと!」


 片手に持ったグラスに映る自分を見て、色々思うところが俺にはあった。


 もう、一年強か。


 「大将?」


 「ん?いや、もう一年も経つのかってな」


 「そうだなぁ。ここに来てもう一年か」


 「早いねぇー!でも、湊翔お兄ちゃんと会えて幸せだよ!」


 ま、ガキが嬉しそうだからいいか。


 撫でながら卵をやって、二人には色々なプレゼントをあげる。


 「どっかのデカイだけの男とは違ってしっかり俺は用意周到だからな。


 ──入れ!」


 声を張って人を呼ぶ。


 「し、失礼いたします!」


 諸星、白波の大衆向け稼ぎ頭である百貨店。

 恐る恐る入ってきたのはビシッとしたスーツを着た見るからに敏腕だろうスタッフが数十人。


 「伊崎様、いつもご利用ありがとうございます」


 「おう、昨日はありがとうな。

 結構待たせただろ?ゲストルームは居心地良かったか?」


 「何を仰いますか!

 もう住みたいレベルの快適さでございました!


 ネットから食事、お風呂に至るまで全て清潔で体の中から入れ替わったようです!」


 ⋯⋯お世辞かもしれないが、"半分本当"だからな。


 「だろ? 昨日は色々買ったが、今日の主役はこの二人だ」


 食べてる二人の頭に手を置く。


 「それで子供用とも仰られたのですね!」

 

 「鈴、大地、お兄さんお姉さんと一緒に、好きな洋服を着てこい。


 時間はたっぷりあるから、存分に決めろよ」


 「「え?」」


 「大将⋯⋯早すぎだ」


 横目で気まずそうにする銀。


 「ん?お兄ちゃんが稼働しないから早く覚えさせる」


 嗤ってやり。

 俺は二人を行かせる。


 「ほら、行っておいでー。

 洋服とかもあるし、バッグとかネックレスもあるから」


 「「い、いいの?」」


 「もちろん。俺達は飯食って待ってるから」


 二人が行ったあと、俺達は俺達で今後の予定と銀だけ別に仕立てさせた。


 ほぼ無理やり。


 昨日は凄まじい出費だったもんなぁ。

 いくら使ったっけ?


 10億くらいだっけ?

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