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こんなに月日が経ちました


お店に居候としてお世話になって3ヶ月

始めのうちは不安で顔をフードで隠していたけれどおばさんの勧めで隠すのをやめた。

なんで監禁されてたか、わからないからモヤモヤはまだあるけれどせっかくだし開き直ることにした。



お店の端を借りて、怪我や病気の人を治す日が増えた。

今日は朝から親子が急いでやってきた。

1週間から熱が下がらず、薬も効かないので藁にもすがる思いで来そうだ。

「聖女様、ありがとうございます。なんて御礼をしたらいいのか…」

泣きながら感謝をするお母さんに回復した子ども

が笑顔でお礼を言う

「聖女様、ありがとう」

「いえいえ、お役に立てて良かったわ。また何かあればきてくださいね。」

「はーい!」


お金は貰わないことにしているので

お礼に大好きなチョコレートをもらった。


「よくお金は?代金は?」と聞かれるけれど

町外れにも宝石が落ちている事に気付き、月に一回採取して売りに出ている。

あんなに落ちてるのに?と疑問に思っておばさんに落ちているところを見せるが他の人には見えない見たいで私が手に取って初めて見えるようになるらしい。純度もよく高く売れるので聖女活動はボランティアとして町の役に立てるようにしている

おかげで住むお金にも困らなくなり居候を辞めるのも時間の問題かと思う。


嬉しくて貰ったチョコを笑顔で食べていると、お店に来ていたお客さん数人が私を見ていた。

私はいつものようにニコッと笑うと何人かが鼻血を出して倒れた。


「はぁー、ちょっとあんた達!

鼻血が出ても治したりしないんだからさっさとどいとくれ」

呆れながらおばさんが倒れた男たちをあしらっていた。


「いつも、迷惑かけてごめんなさい」

謝るとおばさんは優しい顔で頭を撫でてくれる。



「おまえは悪い事なんてしないさ、ただ人を治して笑っただけ。悪いのは下心を持ったこいつらだよ」

「ありがとう、おばさん」


お母さんを思い出すなーっと心の中で呟きながら この世界の私のお母さんってどんな人なのかと考えて見るがいい思い出が無さそうなので考えるのをやめる。


「聖女様ってほんと綺麗だよな。ちょっと俺とデートしない?」

「ほれ、デートする前にこの辺片付けな!」

「うふふふ、ごめんなさい。」

「ちえっ!今日も振られたぜ。」

「聖女様とデートするなんざ100年早いぞー!」

「うるせー!!」

野次が入ったりと、今日も賑やかな笑い声が響く…



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