あれ、?魔法使えました
「暖かい」
久しぶりに目にする太陽を眩しく見上げ
思わず涙が頬を伝う
ー自由
の文字が頭の中で思い浮かぶ
今から出会う人が同じ言葉を話せるのか
人間なのか
私は他の人と同じなのか
再び、恐怖と不安が押し寄せる
「考えちゃダメ。
なるようにしかならない 。とりあえず何か食べれるものを探そう」
川の音が聞こえる方向に歩き、水を見つけると
反射する自分の顔を見て思わず見惚れてしまう
「き、綺麗。
私の美的感覚が他の方とも同じなら
きっと異性からは好からるわよね」
それから水を飲むと
指先がムズムズする感覚になり
思わず手を開いたり閉じたりの運動をする
すると、指から水が出てきた
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近くにあった果実を齧りながら
状況を確認しつつ今後の予定を考えることにした
「光魔法は何かを消すのに有効的なようね。
それから、念じると水が出るようになったわ
どういう仕組みかしら?
念じたら火や風もでるのかしら?」
頭の中でロウソクの火を思い浮かべると
突然指先から火が灯る
それから風や雷、土に雪など思い浮かべた物全てが指先から出はじめた
「嘘、、こんな事って。
ここまで出来たらチートじゃない。」
驚きながらも初めての魔法に興奮し
身体を綺麗にしたり
魔法の強弱を試したりしていると
突然視界が回転し
バタン。
気がつくと倒れていた。
ーあら、魔力切れと言うやつだわ。