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条件3つ


太陽の光が部屋の窓から入る

気がつけば朝になり、物音1つない静かな部屋で窓を見上げる



コンコン……


「凛、おはよう!朝ごはんだよ」


「……」


「ほら、食べないと外出れないよ〜」


「……」


「ほらほら〜」


「……」



「あーんは?」


「……」


「…。」


沈黙がしばらく続き、ヨダカは次第に悲しそうな表情になっていく


「あの…」

静寂を切り裂くようにか細い声が部屋に響いた

「なに!?なに?」

嬉しそうに顔をぱぁっと明るくして凛の続きの言葉を待つ


「昨日の話のってもいい?私、ちゃんと食べるから」


「もちろんじゃん!!

条件3つは絶対な!ちゃんと覚えてる?

食べること!どこ行くにも俺と離れないこと!俺のことを好きになること!」


「うん」

(正直最後の好きになるかはわからないけど)


にこーっと眩しいくらいに笑い

「じゃあ、凛!あーーーーんっ」

持ってたご飯を凛の口に運び、なされるままに食べる。何日かぶりの食事なこともあり半分しか食べれなかった。

でも、食べたのが嬉しく上機嫌なヨダカは凛の髪を優しく撫でてキスをした。


「っは、…ちょっと、 チュパ…なに」

「凛、可愛い。やっとできるね」

チュ


何度も何度も口にキスをした後、頬や首も舐め始める。


「っあ…」

「凛……凛…かわいい俺の凛」

「ストップ!お願いヨダカここからは結婚してからにしたいの!」

「なんで?じゃあ、今すぐ結婚しよ」

「ちがう、ちゃんとしたプロポーズじゃないといや!」

「前もそれ言ってたね。なにプロポーズって?」

(この世界にはないのかしら?)

「恋人に結婚する意思を確認する求愛行動のことよ」

「へー、じゃあ凛結婚しよ?」

「違うわ!プロポーズするには、恋人とたくさんデートをして思い出をいっぱい作って夜景の見える綺麗なお店や海の上とかシチュエーションを作ってからするのよ!今のここで、はい結婚!なんて嫌よ」

「なんかめんどくせーな」

「私もヨダカを好きになる努力はするけど、ヨダカも私に好きになってもらえる努力をしてよ!」


強気すぎるかしら、と不安に感じたが


「…うん、努力する」

あまりにも真剣な目でこっちをみるので少し驚いた


「じゃあ、明日からデートしよう!」

「どこに行くの?」

「空がキラキラ光る山があって、そこは冷たくて気持ちがいいんだ。そこに行こう!」

「空が光るの?そこは危なくない?」

「何かあったら俺が守る!ちょっと寒いらしくて暖かくしないと倒れる人もいるらしいからいっぱい服を買わないとだな!」

「そんなに寒いんだ…

ちなみにどれくらいとか例えれる?」

「魚が0.01秒で凍るくらい?」

「さっっむっ!」

(さすが、異世界規模が違うわ…)


「でも、私全然動いてないから歩く練習からかも?」

「凛魔法使えるだろ?」

「え?」

言われた通りにすると足の筋肉が増幅されすぐに歩けるまでに回復した。


「え?なにこれ!?すごいっ!」

思わず喜んでジャンプするとヨダカが飛びついて倒れてしまった。


「きゃ、」

嬉しそうに凛の胸で頬擦りしていた。

「凛可愛い」

「もぅ〜」


さっきまで監禁されてたのに可愛いなんて思う私も変よね


そう思いながらもヨダカの髪を撫でる

すると、ピクピクっとヨダカの耳が反応する


「あーー、最悪。凛から離れたくないのに…

めんどくせー。

凛、いってきますのキスは?」


「え?」


「ほら、言ったじゃん?挨拶の時はキスって恋人なんだから当たり前じゃん?」


「わかった」

ここの常識かな?と思いながら頬にキスをする

「違うだろ?ここ」

言い終えるかすぐで唇を食べられてしまう


……っはぁ、


「えろ…

………あーー、もう!うるさいな。すぐ行くよ!

じゃあ、凛、行ってきます!

この部屋から出ないようにね!ってか出られないけどね。明日のデート楽しみにしててね」



慌ただしくヨダカは部屋を出て行った。















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