人生2回目の監禁されました。
「おはよう、凛!よく眠れた?」
キラキラ眩しく、爽やかに見えるのに笑顔が黒く見えてしまう。
「......お、おはよう」
振り絞って出た挨拶は静かに消えていく
凛の首の鎖を引っ張り、顔の近くまで持っていくと
「これからの挨拶教えてあげる。これからは挨拶の後は俺にチューするんだよ?ほらっ」
唇に柔らかい感触が伝わり、体が反応してしまう。
思わずヨダカを押しのける
「いやっ……」
「クスっ。凛は恥ずかしがり屋だね。大丈夫すぐに慣れるよ」
「なんで……これを外して。お店に帰らせて」
「?何言ってる?凛は俺の番なんだよ。番は一緒に暮らすんだよ?ここが家じゃん?帰るとこはここしかないじゃん」
「え?そんな、番なんて知らないわ。結婚もしてないのに暮らさないわよ」
「告白して、おっけーしてくれたよ?」
「それは…恋人同士になるかの確認でプロボーズじゃないわ」
「???なにがちがう?」
「全然違うわ……。お願い、1度お店に帰らせて」
「嫌だ……」
「お願い」
眉間に皺を寄せ頬にキスを落とすと乱暴にドアを閉めて出ていった。
「ヨダカ……」
ーー人を(獣を)顔で判断してはいけないって前世の決まりを破り落ちてしまった私の落ち度だわ
あの日、あの時のヨダカが本性なのね
私は殺されるのかしら…。
恐怖から悪い発想がどんどんと溢れてくる
咄嗟に思いついた魔法も手錠のせいで無効になる
涙が止まらず横になるしか無かった
どれくらい時間が経ったのか、かろうじて見える窓から空が暗くなったのがわかる
すると、ノックと同時にヨダカがご飯を持ってきた。
「ご飯だよ」
美味しそうなご飯を机の杖に置くが、食欲がわかず
「いらない」と答える
すると、「そう」と答えて部屋を出ていった。
何日か同じ繰り返しをした
座ることもあるくこともしんどいほどに体力は落ちた。それを見兼ねたヨダカは私にご飯を食べさせようとする
「凛、あーーん!」
「いらない…。」
「……。」
「……」
耳をペタンと下げながら呟く
「こんなはずじゃないのに…。」
しばらく、間を置いたあとヨダカは聞く
「凛はオレのこと嫌い?」
「嫌い」
「なんで?」
「閉じ込めるから」
「閉じ込めなかったら嫌いにならない?」
「……。」
「なるんだね。じゃあ、オレのどこが好きだったの?」
「……....顔。」
「ん?」
「……」
嬉しそうに目を輝かせながら
「顔が好きなんだ~」
「....聞こえてるじゃん」
「凛!凛!」
「……」
「1ヶ月後になったら外に出られるよ!
但し、いくつか条件がある」
「なに?」
「1つは毎日ご飯をしっかりとること
2つめは外に行く時は必ずオレと居ること
3つめはオレを愛すること!どう?」
俯いたまま動かない凛
「考えてみて!今日も可愛いよ、凛。愛してる」
そう言って頬にキスをして出ていく