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星の文字

作者: 善行望

   誰かのために砕かれた


   心の破片が


   無重力に包まれて


   紅く沁まり夕日に伝う


   黄昏時の思い過ごしは


   夜空を日記帳と啓きます


   

   ひとつ又ひとつぼんやりと


   浮かびあがる輝きは


   報われることのなかった


   文字たちです



   どうか、


   今日という瞬く頁を


   疲れた心に映してください


   ぼくらの願いがすぐ傍に


   綴られているのですから



   夜空に抱擁される星星は


   自分という「宇宙」を



   知っています









*************************************



読んでくださりありがとうございました。

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