星の文字
誰かのために砕かれた
心の破片が
無重力に包まれて
紅く沁まり夕日に伝う
黄昏時の思い過ごしは
夜空を日記帳と啓きます
ひとつ又ひとつぼんやりと
浮かびあがる輝きは
報われることのなかった
文字たちです
どうか、
今日という瞬く頁を
疲れた心に映してください
ぼくらの願いがすぐ傍に
綴られているのですから
夜空に抱擁される星星は
自分という「宇宙」を
知っています
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読んでくださりありがとうございました。