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真聖の誕生日

読んで戴けましたら、倖せでございます。

 聖流(さとる)聖詞(さとし)は三歳になると真聖(まさと)のクラシック好きが高じたエゴでピアノを習わされていた。


 真聖の誕生日が来ると、二人が日頃のレッスンの成果を真聖に聴かせるのが藤岡家のならわしになっている。

 

 その日は真聖の四十四回目の誕生日だった。


 聖流と聖詞はこの日の為にちょっとしたサプライズを用意して練習に励んでいた。


 家政婦の河合さんにケーキを焼いて貰い、色紙で作った鎖をリビングに飾って二人は真聖の帰りを待った。


 しかし真聖は、またも残業で帰りが遅い。


 聖詞は待ちくたびれてソファーで居眠りをしていた。


 真聖が帰って来たのに気付いた聖流は聖詞を叩き起こし、クラッカーを握らせた。


 真聖がリビングに入って来ると、クラッカーを引っ張り、二人は声を合わせて言った。


「お誕生日、おめでとーう! 」


 真聖は驚くが、直ぐに顔を(ほころ)ばせた。


 聖流はキッチンへ行くと冷蔵庫からケーキを持って来た。


「河合さんに無理言って焼いて貰ったんだ」


 聖詞はぴょんぴょん跳ねて真聖の周りを飛び回った。


 テーブルにケーキを置くと聖流はろうそくに火を灯し、真聖はソファーに座った。


「聖詞、こんな遅くまで起きて眠くないのか? 」


「うん、へーき」


 聖詞はニコニコ笑って真聖がろうそくの火を吹き消すのを、目を輝かせて待った。


 真聖がろうそくを吹き消すと聖流はピアノでハッピーバースデーを弾き、聖詞が歌った。


 真聖は歌う聖詞の頭を撫でると抱き寄せて膝の上に載せた。


 歌い終わると真聖は言った。


「聖詞、また重くなったな」


 聖詞は真聖の膝から降りると聖流の傍に駆け寄った。


 聖流と聖詞は二人並んでピアノの前に座り、連弾用にアレンジした「ねこふんじゃった」を弾き始めた。


 アレンジをしたのは聖流である。


 この日の為に聖流と聖詞はこっそり練習していたのだ。


 真聖は耳を澄ませ、可愛い息子たちの演奏を堪能した。


 演奏が終わると真聖は惜しみない拍手を息子たちに送った。


 聖流と聖詞はピアノの横に並んで立つと深々と丁寧にお辞儀をした。


 真聖は満足そうに笑った。






 読んで戴き有り難うございます。

 このラプンツェルの接吻で一番不倖なのは、何を隠そう藤岡真聖だなと思っています。

 奥さんを大切にしなかっただけなのに、二人の息子はホモに走り死んでしまうと言う......。

 藤岡真聖さん、不倖にしてごめんなさい。



 秋は天気が気紛れで、晴れてるからと洗濯物干すと急に曇って雨が降りだすと言う、裏切りようです。笑

 天気よ、お前は私に何か恨みでもあるのかと問いたくなります。笑

 でも秋は美味しいもの食べられる季節でもあるので大好きです。

 温かい食べ物食べられるようになるから、料理の幅が拡がりますね。


 空高く豚肥ゆる秋です。笑

 何故豚かと言うと旦那が私と似てるからと言う理由で豚グッズ集めてるんですよ。

 豚グッズ買って来ると異様に喜びます。

 後頭部、豚叩いてやりたくなります。

 いや、実際豚叩くんですけど。笑



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― 新着の感想 ―
[一言] まあ、奥さんを大事にしなかったのはいけませんが。
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