表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

入部希望?

廃屋に行った翌日。


いつもと変わらず学校で過ごしている。

昼休み、俺が昼ご飯を食べようとすると、護が声をかけてくる。

「駿、俺もいいか?」

「あぁ、構わないよ」

前の席にある椅子を俺の机に向け、護が座る。

「そうだ、駿。お前、最近よく女子といるな」

「……は?」

しかめっ面で、護が俺を見るが俺は目線を逸らす。

「目撃情報はあるぞ、太刀川さんと一緒に登校して、廊下で日向さんや北条さんと話しているというものを!」

こいつ、こうなってくると面倒なんだよな。

小さくため息をつき、

「最近知り合っただけだぞ。それに空とは幼なじみで家が隣だから一緒に登校してるだけだよ」

護は俯き、体を震えさせている。

右手に持っている缶コーヒーを握りつぶす勢いにも見える。

そして、左手を机に叩きつける。

「決めたぞ!今日の放課後、お前を尾行する!」

「……は?」


放課後になりミステリー研究部に行こうとカバンに荷物を詰めていると、護が俺の傍まで来る。

「さぁ、お前が急にモテた理由を解明してやる!」

「いや、モテてる訳では無いからな?」

右手を握りしめ体を震わせながら、

「せっかく高校生になったんだ……俺は……モテたい!」と言い放つ。

こいつ何言ってんだと思い、護のことを見てため息をつく。

「ハイハイ、モテまくるといいですねー」

そう言って教室を後にする。

「おい、逃げるのか!お前の秘密暴いてやる!」

と叫び、護が着いてくる。


ミス研の前まで来ると、扉を開け中に入る。

「あら、今日は遅かったわね」

「駿何やってたのよ!」

日向はいつもの感じだが、空は不機嫌そうだ。

もう1人、北条もいたが必死にノートに何かを書いているようだ。

空が不機嫌というのも今朝からだ。

昨日満足に部活を出来なかったからであろう。

「悪い悪い、こいつがしつこくて」

そう言って護のことを見る。

護は唖然として部室の中を見ている。

その姿はまるでロボットがフリーブしたかのようだ。

そして、突然俺の首もとを掴み廊下へ引っ張り耳打ちする。

「おい、あの楽園のような所はなんだよ」

「何って最近入ったミステリー研究部だけど」

「……そういうカラクリか」

そう言うと俺の首元を放し、視線を下に向ける。

護の様子を見ていると、空が「どうしたの?」と声をかけてくる。

「え、あぁ、こいつがいきなり……」

「た、太刀川さん!」

俺が喋っている最中に護が割って話し始める。

「お、俺もこの部に入れてください!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ