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問題解決方法?

「おーい、日向」

1人廊下を歩いていた日向に声をかけると、こちらにゆっくりと振り返る。

「あら、どうしたの? あんたから声をかけるなんて珍しいわね」

「あぁ、さっき聞いたんだけどあの人の新作が出るらしいぞ」

不思議そうな顔をしていた日向だったが、それを聞いた途端表情が明るくなる。

「えっ、ほんとに!?」

「それがホントらしいぞ! 来月発売が決まってるらしい」

「そうなんだ! 今度はどんな作品になるんだろうね」

「タイトル的には神話みたいな要素があったけど、どうなるんだろうな」

「タイトルもう出てるの? あとでちゃんと見て見ないと」

「あ、そろそろ予鈴が鳴るな。じゃあまた後で」

「うん、また」

そう言うと俺は自分の教室へ歩いていく。

ただ、帰路の間は男子たちからの視線がとても痛かった。

でもこうすれば日向への告白が抑制されるんじゃないかな。

身近に男がいるのにする馬鹿はそうそういないだろ。

……いないよな?


「おい御影! お前日向さんとどういう関係なんだよ!」

昼休み、自分の席で寝ていたらクラスの男子たちに声をかけられた。

「どういうって……ただの友だちだよ」

「友だち……だと……!?」

「こいつ……ファンクラブの俺たちを差し置いて……」

いや、ファンクラブなんてあるの?

そっちの方に引くんだが。

「知らねーよ。好きな小説がたまたま一緒だっただけだし」

1人が俺の襟を掴み前後に揺する。

「くそう! 羨ましすぎる」

「ちょ、や、やめろ……」

「お、俺たちは声すらかけられないのに」

大粒の涙を流し、地面に両膝をつきながら俺の事を見ている。

「そんなに泣くことかよ……」

「そもそもお前! 太刀川空さんとも仲良いよな!」

俺に指を指し声を上げる。

「確かに、二股かこいつ?」

「そもそも付き合ってねぇし。空とは幼なじみなんだから仲良くても不思議じゃないだろ?」

「それがまた羨ましい!」

あー、こいつらめんどくせぇ……


放課後になり、部室へやってくる。

「おーす、やっぱ日向はもう来てるんだな」

扉を開けると既に日向が来ており、スマホを眺めていた。

「そういうあんたも充分早いじゃない」

「教室にいたら周りがうるさいからな」

そう言いながら日向の前に座る。

「にしてもあんたも大変ね」

「え、何がだ?」

何が大変なのか理由が分からない。

これといった出来事は無いはずだが。

「空とできてるだの噂が結構広まってるわよ」

「あー……それは少し慣れたかな。中学のときも言われてたし」

日向は不思議そうに俺の顔を見ていた。

「どうかしたか?」

「別に。てかあんた、あまり私に声掛けてると変な誤解生むわよ?」

「それに関してはもう手遅れかな」

あははと笑って誤魔化す。

「なにやってんのよ」

「でも誤解が生まれたら告白されることも減るんじゃないか?」

日向驚いた表情になり、目を見開いた。

「迷惑してたんだろ? ならいいじゃないか。俺なんかとの噂なんて嬉しくもないだろうがな」

日向は黙ったまま俯く。

「どうかしたか?」

「べ、別に何もない!」

そっぽを向いた日向の顔は少し赤く染まっているように見えたが気のせいだろうか?

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