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無垢なlover

最近、物凄い勢いでこの小説を更新しています。ちょっと、バテ気味かな(笑)


休憩を入れてから、また、書くよ♪よろしくね!

 隣の駅に着くとホームには、翼くん、恵子ちゃん、英理ちゃんの母親が迎えに来ていた。3人の母親たちは手を振ったあと、笑顔で子供達を手招きした。


 電車の扉が開くと3人は一斉に母親の元に駆け出していく。


 「たのしかったぁ♪」と翼くんは甘えた声を出して母親に抱きついた。


 「楽しかったかい? よかったね!」と母親は翼くんの頭を撫でまわした。


 「あの、おにいちゃんの、いぬがね、かわいいんだよ〜!」と英理ちゃんは僕に指を差して言った。


 「あれかい!? 子犬ちゃん可愛いねぇ〜! あら、やだ。いい男! ちょ、ちょ、ちょっとぉ、凄いハンサムな人だわ!!」と英理ちゃんの母親が自分の髪を掻きあげると、目をパチパチさせて、普段よりも瞳を大きく見せようとしていた。


 「ちょっと〜、もういやだわ♪ 超イケメン!!」と恵子ちゃんの母親が狼狽えて、バッグから素早く手鏡を出すと、鏡に向かってキメ顔を作り、手鏡を恵子ちゃんに急いで渡して、キメ顔を維持したまま僕を見た。


 「すみませんね。ほほほ。なんだか、ご迷惑をお掛けしたみたいで。ほほほほ」と翼くんの母親が、右手の甲で口元を隠すと上品に笑った。


 「いえいえ。とんでもないです。楽しかったですし、素敵なお子さん達ですね」と僕が言ったら、3人の母親は、目を潤ませて唇を噛み締めながら「誉めて頂いて、どうもありがとうございますっ!」と頭を下げた。


 ♪ ジリリリリ〜 ♪


 電車の発車のベルが鳴った。出発の時刻だ。僅か3分間の停車だった。


 電車がゆっくりと走り出していく。


 翼くん、恵子ちゃん、英理ちゃんは走り去っていく電車に、いつまでも手を振り続けていた。翼くんはホームの途中まで走って追いかけてきたのだか、諦めると、ジャンプをしながら母親の元へと戻っていった。


 僕は次の駅で降りる。到着まであと少しだ。

 子供達の笑い声が消えた車内はとても静かだった。

 車内は先ほどの駅で、大勢の乗客が下車をしたので空いていた。僕の他には、おばさんが3人ほどしかいなかった。前の車両には疎らだが、まだ多くの乗客がいた。


 スマホにラインが届いた。夏奈子からだった。


 『お兄ちゃん、どこ?』


 『もう少しで帰るよ』


 『ジャンとお兄ちゃんの一緒に写った写真をさぁ、友達にも見せてもいい?』


 『別にかまわないよ』


 『お兄ちゃん、詳しい話は帰ってから聞くからね』


 『了解しました!』


 『新しい詩集も見せてよ』


 『了解しました! あっ、そうだ! 夏奈子に会わせたいのがいるんだわ。会ってくれるかい?』


 『誰よ!?』


 『声を聞きたい? それとも、写真をみたい? どっちがいい?』


 『私の知っている人?』


 『たぶんね!』


 『誰か当てるから、取り敢えず声を聞かせて!』


 僕はラインを止めて、夏奈子に電話をかけた。


 「はい。もしもし」と夏奈子はお澄ましの声を出した。


 「今から電話を変わるよ」と言って、スマホを耳から離すと、段ボールから子犬を抱き抱えた。

 

 「よし、よし。ほら、大丈夫でちゅからねぇ〜。電話に向かってねぇ、何か話ちてごらん♪ 偉いこちゃんでちゅねぇ〜っ♪ 可愛い子たんたんたぁ~んでちゅから、大丈夫でちゅよ~う。めんこちゃんの、可愛い子たぁんの、可愛い子ちゅんの、ちゅん・ちゅん・ちゅんだから、後でチュウしまちゅからねぇ~っ♪ わかりまちたかぁ~? ムフフフフ。きゃわゆい」と僕は子犬に頬をすり寄せて話し掛けた。たまらん可愛さだわ。


 「わん、わんわん♪」と子犬はつぶらな瞳を輝かせて、可愛らしい声で、スマホに向かって尻尾を振りながら鳴いた。

 至近距離の子犬は赤ちゃんくさい匂いがしていた。

 僕はあまりの可愛いさにウキウキしていた。

 

 夏奈子は「あーっ!! ちょっとぉー! あー!! お兄ちゃん、ひょっとしてさあー、子犬じゃないのぉ〜!! ねぇ、そうでしょ? そうでしょ?」と騒ぎ声を出して喜んだ。


 「イエス」


 「会いたい!! 会いたい!! 会いたい!! 会いたぁーい!!」と夏奈子は僕の耳が痛くなるほどの大声でシャウトをした。

 

 「写真を送る」と僕は言って、一旦、電話を切った。子犬の写真を撮るとすぐ夏奈子へ送信した。夏奈子から電話が来た。


 「可愛いね〜! でもさぁ、お兄ちゃん、その子犬はどうしたの?」と夏奈子は声のトーンを抑えて話した。

 

 「詳しくは後で話すよ。夏奈子、お母さんが問題だからさ。なんとか上手く説得をして子犬を飼いたいんだよ。夏奈子からも、お母さんに後でさ、お兄ちゃんと一緒に説得をして欲しいのさ。良いかい?」と僕は夏奈子に頼んでみた。


 「うん、わかった。私も協力するわ。じゃあ、また、後でね」と夏奈子は言って電話を切った。

 

 僕の小さくて無垢な恋人は、愛らしい顔つきで、綺麗な瞳で、優しく僕を見つめていた。




つづく

ありがとうございます!


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