愛原南
出来立てホヤホヤの最新作です!
よろしくお願いします。
「どお? 頭は痛いかい?」とお姉さんは言って僕の傍に近づき右手で優しく頭を触った。
女性は黒いTシャツとホットパンツを穿いていた。僕の目の前には大きな胸が溢れんばかりに綺麗なリズムで揺れていた。僕は赤面しながら頷いた。目のやり場に困るよ。見たいけど見てはいけない。参ったね。素敵な胸の他に高価なネックレスも揺れていた。個性的で芸術性の高い際立った青いネックレスをしていた。
「痛い?」とお姉さんは言って僕の頭を軽く押した。
「痛いです」僕はやせ我慢をして答えた。
「かなり傷が深くてね。私の友達のお医者さんに見てもらってさ、なんとビックリ! 7針も縫ったのでした」とお姉さんは僕の頭を撫でながら言った。
「げっ! 7針もですか!? マジで!?」僕は頭がクラクラしてきた。ボクシングをしていた頃でも、そんな大きな怪我はしなかったのに。あの野郎、許さん。『猫アレルギーだから、猫なんて滅べば良いんだ!』とか狂った事を言いやがったしさ。僕じゃなくて弱き動物に石をぶつけて大怪我を負わせた場合、動物虐待になるよな。アイツは自己チューのイカれた鼻くそ野郎だな。アイツは絶対に間違いなく刺酢股源五郎だな。泣き寝入りするしかないのかもな。関わりたくないからね。親から貰った大事な体を傷つけやがって悔しいし腹立つけど仕方ない。
「助けてくれて本当にありがとうございます。僕は瀬川竣と言います。ここは何処ですか? 僕はどういった状態でしたか?」
「はじめまして。私は愛原南です。朝方、砂浜で倒れていた竣くんを見つけてね、私が私の家まで運んできたのよ」
「そうだったんですか。それで、ここは何処なんですか?」
「お日様島だよ」
「はっ!?」
「お日様島」
「お、お、おひ、おひ、お日様、お日様島ですか!?」
「そう」
「僕は楠見オールナイト祭りの会場近くにいたんです」
「へぇ~、そう」
「な、なんで、なんで、めちゃめちゃ遠い南の島のお日様島にいるんでしょう?」
「私の住居がお日様島にあるからだよ~。というよりも、竣くんはお日様島の砂浜にいたんだよ」
「はあっ!?」
「だから、今、竣くんから楠見オールナイト祭りの話が出てびっくらこいたわよ。楠見オールナイト祭りは3日前に終わったよ~」
「えっ!? ちょい、ちょい、待ってよ。南さん、あのポールは!?」
「あのポール? 何の事かしら?」
「いや、まあ、別に。良いんですけどね。あっ、南さん、僕のスマホは?」
「スマホはなかったよ」
「やっちゃったね。落としたんだわ。ほふく前進の時かな? ちょっとマズイな」
「お日様島の砂浜に落ちているのかもよ~。竣くんの体調が大丈夫なら後で一緒に探してあげるよ」
「ありがとうございます」
「竣くん、お腹は減っていないかい? ほらベッドの側にある、あれを見てよ」
僕は横を見てみた。点滴があった。
「点滴ですか?」
「そう。竣くんは、3日間、点滴で栄養補給をしていたんだよ」
「南さん、すみません。面倒を掛けてしまって」
「大丈夫よ。そんなに気にすんな」と南さんは言ってガハハハハと健康的な笑いを見せた。
「竣くん、丁度、お昼だから、何か食べようよ。今から味噌ラーメンを作るから一緒に食べようよ」と南さんは言ってTシャツの肩をめくった。
「ありがとうございます」と僕は言って頭を深く下げて御礼を言った。
南さんは台所に行くと僕はベッドから出て本棚に行った。どんな本があるのか興味があった。難しい本のタイトルばかりだった。英語ではない異国の言葉なので読めなかった。1冊、本を取り出して中をめくったけど言葉が全く分からない。僕は気になることが浮かびそうだったが「へっくしょい!」と大きなくしゃみをしたら消えてしまった。
僕はベッドに戻って窓の外を見た。綺麗なエメラルドグリーンの海があった。まさに南の島の醍醐味だ。太陽が眩しい。輝いた時間が途切れることなく溢れている魅力的な世界。南の島には明るい希望しか存在していない。特にお日様島は若者が老後に暮らしたい島のナンバー1と言われるほどの大人気の島なんだ。僕もいつかは行ってみたいと思っていたので、お日様島にいるのが信じられないよ。こんな形でお日様島に来るとは思わなかったから少し複雑だけどもね。
僕はベッドに戻って横たわると茶色い天井を見つめた。
またボンヤリとした残像がまぶたに浮かんできたが、形としては不鮮明なので容易く打ち消せた。僕は首を傾げて目を閉じた。
愛原南さんは素敵な女性ですよね✨
大人の女性には憧れます。
また読みに来てください。
ありがとうございました!




