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辿り着きたい場所

今日、2回目の更新です!なかなか複雑な回になってはいますが、和雄爺ちゃんの孫である竣を理解してくれたなら幸いです。前に書いた覚えと記憶がある内容にも見えます。頭が疲労しているからかな。今回の最新作は場合によっては書き直しますので御了承ください。

 「悠平くん、カツアゲブラザースは、なんだか断末魔の叫びみたいだったね」と僕は道の真ん中に向かって歩きながら言った。

 

 「ほっとこう。偶然、落ちていた紐でね、兄弟仲良く抱き合うような形にして結んできたから」と悠平くんは、かったるそうに言った。

 

 「抵抗はされなかったの?」と僕は悠平くんの強さに興味を持っていた。

 

 「全然。抵抗される前に黙って大人しくしてもらったからね」実に気になるね。この余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)な落ち着いた雰囲気が妙に大人っぽく見えた。

 

 「悠平くんは、何か武道や格闘技をしているの?」と僕は川崎悠平の強さに大いに好奇心を持って聞いた。先ほど、片金信人に揺さぶられていた時に殴り付けた川崎悠平のパンチは明らかに素人の技術を遥かに越えていた。見たこともないパンチだった。裏拳でも無いし、チョップでも無い。早いパンチだった。

 

 「まあね。あまり言いたくはないけれどもね。それなりに武術は嗜んでいます」と悠平くんは控えめな態度を崩さぬように冷静に言った。

 

 「竣くんのパンチも見事なものだったよ。ボクシングの進化系みたいな、独自の、見たことのないオリジナルのパンチだったね」と悠平くんは僕のパンチを見抜いて言った。

 

 あれは確かにボクシングスタイルのパンチではなくて、どちらかと言うと忍びの者に近いパンチだ。

 

 日本には忍者というプロフェッショナルなスパイ、今ではオペレーターというが、何処にもない独自の武術を開発した秘術が存在している。

 

 忍者は極め付きの武術を身に付けていたと本で読んだことがあった。

 

 忍者の血脈や伝統が密かに受け継がれている事実は見逃せない。  

 

 ならばと、僕は僕自身のオリジナルの武術を会得したいという自然な欲求が芽生えた事を隠せないし尊重したい。

 

 僕は幼い頃からボクシングに自信がある。教えを学んだ結果の技術を持っている。

 

 絵もそうだけどね、ある程度、技術を得たら、後はオリジナルに向かうべきなんだと思うね。

 

 ビートルズだって、そうさ。血の滲む思いをしながら激しく過酷な努力を重ねて50年代のロックンロールを独学で学び尽くした。ビートルズの数々の名曲は修練から離れた瞬間に生まれたものだ。4人の神憑り的な才能に寄るところが大きいけどもね。

 

 あらゆる音楽から影響を受けて、崇拝や影響から離れた果てにオリジナルになることがプロフェッショナルということなんだと僕は思う。


 ビートルズには、こんな面白い話がある。

 

 1963年のある日、ジョンとポールは、 ローリング・ストーンズのマネージャーのアンドルー・オールダムに頼まれたので、ジョンとポールは直接、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズに会って話を聞いた。

 

 当時のストーンズはヒット曲が全く無かったので「僕らに新曲を書いて欲しいんだ」とミックがジョンとポールにお願いをした。

 

 「いいよ。で、どんな曲にしたいんだ?」とジョンは煙草を吹かしながらミックに言った。

 

 「ビートルズみたいな曲を歌いたいな。ロックンロールさ」とミックはギターを爪弾きながら言った。

 

 「ジョン、ポール、ひとつ頼むよ」とキースもギターを調整しながら言った。

 

 「OK。分かったよ」とポールはウインクをするとジョンとポールはギターをかき鳴らし始めた。

 

 ジョンとポールはお互いに見つめ合い、歌を歌い始めた。

 

 レノン・マッカートニーの、誰も聞いたことがない新曲が誕生する瞬間にミックとキースは立ち会っていた。

 

 「ポール、セブンスコードの方が良いかもね」とジョンは笑いながら言うと、ポールは「その方がノリがあって良いと思う」と言った。

 

 ジョンとポールは、お互いにアイデアを出しながら「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」をたったの10分で作ってしまった。

 

 ミックとキースはただただ興奮していた。レノン・マッカートニーの才能を目撃したのだから。

 

 オリジナルとは、プロフェッショナルとはこういう事なんだと思う。

 

 ちなみに1966年のビートルズ日本公演で「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」は演奏されている。和雄爺ちゃんは警察官の目を盗んで10秒くらい立ち上がって腰を振りながら歌ったそうだ。

 

 オリジナルは誰もが辿り着きたい場所なんだと強く実感するね。


 最近、ビートルズ関連の本で1番面白かったのは、無名の作家が書いた連載のエッセイだ。連載が中断されているのが実に惜しまれる。

 

 言い忘れたけどもね、ローリング・ストーンズのセカンド・シングルで発売された「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」はUKチャートの12位にランクインしたんだ。ローリング・ストーンズの初めてのヒット曲。

 

 「悠平くんよ、あれは僕のオリジナルのパンチだよ」と僕は照れ笑いを浮かべて言った。

 

 「良いパンチだったよ」と悠平くんは優しく誉めてくれた。

 

 

 

 

つづく

ありがとうございました!僕はビートルズのマニアです(笑)

(●’∇’)ノ

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