明日を思い悩むな。明日のことは明日、自らが思い悩む。
ご無沙汰しております。ここに来ない間に、子宝を授かっておりました。
不妊で悩んだ七年間があっけないほど、近所の薬局で漢方を処方された二か月後には懐妊しておりました。恐るべし東洋医学。
今はヘルパーさんと夫に家事をしてもらいつつ、息子を放置してのんびりしております。頑張らない子育てというか、割と何もしなくても子供は死なないなと実感しております。
息子は朗らかな子です。よく笑います。これが処世術でないことを切に願います。齢一歳にして、泣けば捨てられ笑えば抱かれることを悟っているとしたら哀しすぎます。しかしそれはそれで、賢い子だと言えましょう。
精神科には月に一回通っています。眠れない夜もありますが、家でだらだら寝転べる毎日なので特に問題はありません。
ジプレキサのせいで太った、リスパダールのせいで太ったとこの10年間文句ばかり精神科医に言いつづけてきましたが、所謂家庭料理を毎日食べるようになって38kg痩せました。自分の責任だったようです。
息子への病気の遺伝を何よりも恐れてきましたが、産んでみると目が大きいのは私に似たのではないかとか私に似て足が速いのではないかなど、楽しみしかありません。
息子を産んでみて、寝顔を見つめて思うことがあります。それは「この子には未来しかない」という事。過去の栄光にすがり、また先を思えば今後自分の医療費は幾らかかるんだろうなど将来に悲観しかなかった私に、息子は私に生涯消えない光をくれました。
私はこの病がきっかけで夫とお付き合いすることになりました。不世出の夫に支えられ結婚生活が送れ、幸せな家庭を築くことができました。また入院中の患者さんでも、ご結婚されてる方はいらっしゃいました。
この節は、同じ病で辛い方に、明るい未来を見せたくて書きました。もしも今あなたがどんなにベランダから飛び降りたくても、一寸先は光かもしれません。