登下校って下校のときの方が短く感じるよね?
可愛いは正義です。
これに逆らえる者などこの世に存在しないのだ~!
第2話ですm(__)m
例えばの話をしようか。君の家族が死にそうになったとき、どうする?
いや、例えばの話だからそんなに怒るなって...マジでマジで(笑)
家族を大事に思わない奴がいるかもだから、『大切な人』にしようかな。
↑こんなやつがいたとしたら問答無用で私がぶっ飛ばすけども…
目の前で消えてしまう宝石に手を伸ばさずにいられるだろうか?
俺...私は出来なかった―――
まぁ、結果オーライ的な感じなので良いですけどね(笑)
このまま、セーラー服について熱く語りたいのだが時計を確認すると
少々冷や汗をかく程度の時間だったので、渋々家を出ることにする。
「舞い降りるは絶望の神...クックックッ」
※「いってきまーす!」
お前にとって学校は何なんだ?
毎朝この調子だから骨が折れる。ひよりの言動はそれはそれは痛いものだが、
そーいう奴と認識されていれば次第に慣れてくるものだ。
しかし、そうでない人。認識のない者には『慣れ』は通用しない。
この前なんて...
「東雲さん?ちょっとお話良いかしら?」
なんて、ひよりの担任から電話が掛かってきた程だ。
辛うじて家庭訪問は免れたものの、未だその危険性は消えていない。
お兄ちゃん頭痛いよ!
頭を抱えて嘆いていた俺は、全くもって時計を意識していなかった。
格好良く言ってみると、時間という概念に囚われていなかったのである…
「目覚めろ! 【無限への憧れ】!!」
時よ遡れ!!
もちろん、そんな絵空事が本当に起こるはずがない。
その証拠に、こうして今も時計の針は時を正確に刻み続けている…
「はぁ...」とため息を吐きながら鞄を手に取り、玄関へと向かう。
―――この時間帯は走らないとヤバいパターンのやつだな。
と頭の中でとっさの判断ができてしまう俺は、一生遅刻で困ってしまうのだろう...
ドアノブに手を掛けたその時―――
「キャー!!」
「今日は急いでるから」
そういって命に関わることを回避できる人間がこの世に存在するのだろうか?
いや、それ以前に...
「ひより...!」
聞こえてきたのは、先程出掛けたばかりの家族のものだった。
俺は勢い良く玄関を飛び出し、悲鳴のした方向へと走り出した。
いつもは学生がよく通り、朝方は賑やかだが悲鳴のせいもあってか、今日はやけに静かだった。
未だ止まない悲鳴のもとへ俺は全力疾走で向かった。
―――一秒でも早く!誰よりも!|もう二度と家族は失わない!!
ひよりのもとへとたどり着いた俺はあまりの出来事に動けずにいた。
何をどうすればいいのか、何が起きているのか...
身体は理解しているのに頭で理解できない。目の前がきつく歪む。
いや、理解できないのではない。脳が判断することを...考えることを放棄しているのだ。
その証拠としてこんな非現実的な事が起きているのにも関わらず、
俺が考えていることといったら夕飯ことだった。それほどまでに衝撃があったのだ。
今日はひよりの好きなものを作ってやろうかな?
横たわるひよりの姿がボヤける…霞む…目を開けていられない…
妹の腹部に刃物が深々と差し込まれていた…
声にならない悲鳴…
観衆が集まってくる…
腕のなかで段々と冷たくなっていく家族に声をかける…
それに反応するように、小さくだがひよりは口を動かした。
「おにいちゃ…ん?」
まだ意識はある!まだ助かる道は――
『いや、ダメだね。この子、もうすぐ死ぬよ』
人混みの中から小さくだがはっきりと聞こえた残酷な言葉…
人の希望を絶望へと変えてしまうその声には、全くもって生気が感じられない。
しかし、その妙に高い声に子供らしさも感じられた。
―――助からない?ふざけんな!!死なせてたまるかよ…!!!
俺の家族をこれ以上失ってたまるか!
『それが君の答えってことでいいんだよね?ね?ね?』
次の瞬間、俺の視界は猛烈な光によって奪われてしまった
いやぁ~、あのときほど絶望したことなかったよ?
下手なサスペンスドラマみたいになってきた…ふざけてる訳じゃないんですけどね。
大丈夫ですよ!(多分)
こっからファンタジー要素が高まっていくんです!(理想)
こんな不安定な物語ですが次話も読んでいただければ幸いです!(願望)