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目玉焼きは黄身が肝心

あぁ、懐かしき日常...

 思い返せば懐かしく感じるが、実際はつい最近のことだったりする。

遡ること3日前――




『 死は突然やって来る。其れは避けようにない未来...

 生を受けたその瞬間から死を授かるも同然のこと。

 恐れることなどなにもない。強がらなくていい。無気力でいい...』


――テレビでは子供に見せるにはやや難しく残酷なセリフを淡々と語る悪役。

何故に日曜の朝からこんな痛痒いものを見なくてはならないのだろうか?

テレビを見ていると心の奥底にしまった【闇のカケラ】が、ざわめき出す。

そして同時に――

「ふ、クククッ。さすがは我が魂を分けあっただけある...」

兄として...高校生として胸が痛いんだよ!

止めろよ!

人様の妹へ悪影響が半端じゃないんだよ!

畜生...闇に飲み込まれてしまった我が妹の魂を治すことはできないのだろうか。

このままでは不治の病に犯されてしまうか、一生治らない傷を負うかの未来しか...いや――

「おい、何を突っ立ている。我が奴隷よ...貴様も魂を捧げると言うのか?」

もう手遅れだー!

妹に奴隷扱いされる俺は羨ましい立場なのだろうか?

答えはNOだ。

それでもかわいいのは変わらないわけで早々と朝食を用意する。


母は夜勤明け。父は訳有って食卓にはいない。

つまり兄妹のみの朝食になる。日常的な風景なので特になにも思わない。


「ほい、ひより。出来たぞ」

名前を呼ばれた我が妹、ひよりはテーブルの前を離れ食卓に着く。

「良いところだったのに...」

「うん?何か言ったか?」

「別に...」

なにか呟いたような気がしたがそんなことはなかったらしい。


ちなみに今日の朝食のメニューは

·トースト

·目玉焼き

·サラダ

と、至って普通のものだ。

しかし、シンプルなものにこそこだわりがあり、深さがある。

料理などは主に私の仕事なので最近知ったがひよりは好みが微妙に別れている。

トーストは焦げ目が着くか着かないかの境目。

目玉焼きは黄身が固まる寸前のもの。

サラダはトマトが嫌い(もちろん入れているが)。 etc...

ちなみに少しでも気に障ることがあると...


「おい、奴隷よ。なんだこれは?(モグモグ)」


と、呟きながら無理して使っているナイフをこちらに向けてくる。

最近はマシになったがナイフを使い始めの当初は持ち方なんて関係なしにやるもんだから

テーブルは汚れる、料理はグチャグチャになるなどそれはそれは苦労したものだ(主婦として)。

「こんなものを主に食べさせようというのか?(ゴクンッ!)」

しかしきちんと食べる。そこがやはり妹を感じさせる何かがあるのだろう。

 ただまぁ、今回の出来は90点以上だと自負できるだけのものに仕上がった。

それの確かめ方はというと...


「フム、日々の鍛練がうかがえるな♪」


と、ひよりを眺めれば一目で分かる。笑みを必死に隠そうとするひよりは可愛い(確信)。

(この観察を続け、俺は微かにこの事を『ひよりんメーター』と呼んでいる。)


 可愛いのは普段からなのだがやはり笑顔が一番だと思います、ハイ。

髪は黒のストレート。サラサラな髪が腰まで伸びている(よく見れば紫がかっているのだがそれは別のお話)。

身長は140cm程で3サイズは(ゲフンゲフン

和風美人(少女)を思わせる顔立ちだが、

それとはかけ離れた趣味がカラーコンタクトというアクセントを加え幻想的な(ry

ま、まぁつまりは可愛いのです。勿論、恋愛対象なんかにはならないが。

兄貴はそんなもんだ。


 食事も終えひよりは中学校、俺は高校とそれぞれの準備を始める。

制服を着るのは未だに(高校生活2ヶ月目)慣れないがやっと自分の服になったような気がする。

ちなみにだが、ひよりも今年中学校に入学。初制服を見たときは死線を越えそうになった。




 いや、まぁ少し先の話だけど死線越えちゃうんだけどね、私。



こんにちは『弱気lion』と申します。

読書をすることが好き。→書いてみたい!

↑的な単純思考しかできないようなバカです。

何卒、よろしくお願いします!!

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