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メモリーゲーム  作者: 空中庭園
9/12

ただ真白い空間。

そこには浮いているかのように自分だけが存在している。

「……時間だ」

 高くもなく、低くもなく、ただ遠く響く澄んだ声。

 過去の自分が、最初の自分だけが聞いたことのある声。

「……神」

「ゲームはこれで終了になる」

 これで終わりなのか。

 約束も果たせずに。

会えずに、この……まま。

「悔しいか?」

淡々と問いかけてくる神。

「……悔しいよ」

心から感じるのはただその一言だけ。

「ならば、最後のチャンスをやろう。お前が全てを賭けるのなら」

「何だって構わない。だから、チャンスをくれ。もう一度過去を、未来を、今日という時間を」

縋ることの出来るものなら、何だって縋りたい。

例えそれが、藁だろうが。

一本の蜘蛛の糸だろうが。

悪魔の囁きや神の気まぐれだろうが。

今はただ……。

「彼女を助けるために」



 

 ゲームを始めよう。

 思い出は心に力を与え、心は思い出に光を与える。

 最後にして本当のゲーム。

 過去を、未来を、今を賭けたメモリーゲーム。

 求めたからこそ、これは始まった。

 だから必ず掴み捕れ……人間。

 

 

 


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