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坂の上の街  作者: 玲於奈
プロローグ
16/20

小学校入学

なし

さて、話を小学校入学に戻そう。


淳は、本当にできの悪い子どもであった。

教師にはよく怒られた。


まず、机にすわっていられなかった。

そうりゃ、もっともな話で

自由氣ままに生きてきたのが

いきなり

椅子にしばりつけられるのは

本人にしてみれば苦痛だったに違いない。


今でこそ、入学トレーニングなんてものを

幼稚園でやるのだろうが

もちろんそんなものはない時代。


次に、先生の話を聞けなかったので

勉強がまったくわからなかった。

授業中は本当につまらない。

毎時間、窓の外を見て過ごした。

窓の外は、本当におもしろかった。

ある時は、なんだかわからない虫がついていた。

またある時は、校庭をとぼとぼと歩いていく子がいた

どうしたんだろう。

それこそ、外に飛び出していきたかったがそれは

かなわなかった。

時々、こわい鬼婆のような女性教師が

こちらをにらんだ。

私が答えなかったからだろう。

だけど、あえて今言わせてもらえば

どう答えたらいいか。

私はわからなかった。

だから何も言わなかったし、

黙っていたし、窓の外を見ていた。


勉強よりも休み時間を愛し

それを生き甲斐に学校に通っていた。


フェンスも何もない、田舎の学校。

脇の田んぼにおりて

掃除の音楽がかかっても

逆に学校を汚す始末。

とにかく怒られていたが理由を理解していなかった。

そんな毎日だった。




なし

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