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坂の上の街  作者: 玲於奈
プロローグ
14/20

立派な日本家屋

なし

親が苦労する姿というものは

何か子どもを引きつける。


さて、淳にはもう一つ遊びの思い出がある。

大家の敷地を探検することであった。


大家 井上 宏一の母屋

それは子ども心にもとても立派な日本家屋であった。

青い瓦がきらきらと、

なおかつ整然とならび、威風堂々の構え。

そして、その平屋の前には

広い今風のエントランスのような

何もない空間がとても広く広がっていた。

そう、ホテルの車寄せのようでもあった。

そこで様々な家業の準備が行われたようだ。


母屋の隣には、これまた大きな倉庫がいくつかあった。

そこには、農事道具や、園芸道具がおかれていたのだろう。


一番はじの倉庫をへだてて、ちょっとした森があり、

その森が淳の借家に接していた。


だから、井上家の子どもらが、その倉庫で遊んでいるとき

そこには、使われない

みのや

とうみが置いてあった。

遠くからこっそりと見ていて、

彼らがいない時に淳は行って遊んだ。


井上家には裏山もあり

倉庫の裏をずっと奥まですすむとそれは

山に行けた。

さらにどんどん奥まで細い小さな道を

進んでいくと、

最後は山を越えてとなりの部落に出た。

山道が本道にぶつかるところには、

忘れられたような青い小さな扉があって

それをこえて石畳の道を通って

本道まで歩いた。

淳はその道を歩くのがとても好きであった。

なし

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