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坂の上の街  作者: 玲於奈
プロローグ
13/20

ニュータウンと大地主

なし

涼の家はニュータウンと言われる

一画にあり。

淳の家は、大地主の隅っこにある

長屋である。


家主 井上幸一は、ここらの土地持ち。

家業は造園業で、長屋の前には

手入れされた松がたくさん植わっている。

淳の家の長屋が5,6軒はいるくらい

松林が淳の家の前に広がり、

母屋は全く見えない。


経済の問題。

淳はまったく氣にしなかったが

涼の親が心配したのだろう。

そんなに近いのに

涼が淳の家に遊びに行ったことはなく

公園で遊んでいた。


また時々、涼が淳を家に呼ぶことがあった。

しかしそれは、必ずといっていいほど

両親が不在の時が多かった。


涼の家は、小さいながらも芝生がひかれた庭があり

花壇があり、植木があった。


四季折々花が咲き乱れ、かえでや南天があり

よくそれをとって遊んだ。


家に呼ばれての遊びは、ままごとが多かった。

淳は決まって子ども用の赤いバケツに

水をいれて

そこに南天の実をつけて

色水作りをさせられた。


色は全く変わらなかったが

それを化粧品といって

たくさん作らせられた。


あとで知ったことだが

涼の母親は

化粧品のセールスレディであった。

親の姿を子ども心にみていたのだろう。

なし

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