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枕草子 -現代風-  作者: 葉山乃
第2章 人のかたち、心のうつろい -宮中に咲く恋と毒舌-
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女房という生き方

人の数だけ、心の形がある。

けれど、それを言葉にできる者は、ほんのひと握り。


私は、そんな“心の断片”を拾い集めることが好きだった。

それが「清少納言」という女房の仕事の一部であり、

趣味でもあり、時に……生きる術でもあった。


「人の心って、ほんと、四季より移ろいやすいのよね。」


そう呟いた私に、同僚の女房・すずなは笑って扇をぱたぱた。

「またそうやって観察しておられる。少納言様、ほんと怖いですわ。」


「怖い? 観察眼を持つ女は怖いって? ――褒め言葉ね。」


私はにやりと笑い、簾の外を眺めた。

そこでは、帝のお出ましに備えて侍女たちが慌ただしく立ち働いている。


風がふっと吹いて、香の匂いが流れた。

淡い梅の香。

――人も、香りも、時が経てば薄れる。

それでも、今日の“をかし”を見つけておきたいと思った。

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