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四季の循環
春は希望。
夏は命の輝き。
秋は想いの深まり。
冬は静寂と再生。
四季はただ移りゆくのではなく、
人の心そのものを写している。
「季節って、ね。
たぶん、人間の心の“時間割”なのよ。」
そう呟きながら、私は筆を置いた。
紙の上に並ぶ文字たちは、
まるで自分の感情が形になったように並んでいた。
「春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて。」
四つの言葉に、四つの自分がいる。
あけぼのの私。
夜の私。
夕暮れの私。
つとめての私。
それぞれが違う顔を持ちながら、
同じ「清少納言」という人間を作っている。




