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枕草子 -現代風-  作者: 葉山乃
第1章 春はあけぼの -清少納言、筆をとる-
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冬はつとめて


夜明け前の冬。


吐く息が白く、指先がしびれる。

廊下の板は凍りついて、足音が小さく響く。


炭の火が赤く灯っている。

部屋の片隅に、その小さな光だけが生きていた。


私はその火を見つめて、そっと微笑む。


「寒いのに、どうしてこんなに温かいんだろう。」


炭火はゆらゆらと揺れながら、まるで心臓の鼓動のようだった。

私は手をかざし、そのぬくもりを感じる。


「人の心も、こうやって温められたらいいのにね。」


その言葉は、部屋の冷たい空気の中に消えていった。


外では鶏が鳴き始め、

都の屋根の向こうに薄い光が差していた。

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