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枕草子 -現代風-  作者: 葉山乃
第1章 春はあけぼの -清少納言、筆をとる-
3/29

夏は夜


夏は夜が似合う。


日が沈んでも、空気の熱は消えず、

遠くの森で蝉がまだ鳴いている。


庭の木々の間を、蛍がふわりふわりと漂う。

まるで星が地上に降りてきたようだった。


「ねぇ、見て。ほら、あの光。命の粒みたい。」


女房たちは扇を手にして笑う。

「清少納言様、また“をかし”なことをおっしゃる。」


私は笑って扇で口元を隠した。

「だって、本当にそう見えるんだもの。」


雷が遠くで鳴った。

空が一瞬だけ光り、蛍たちが散り散りに飛ぶ。

あの緊張と解放の一瞬ーー。


「夏はね、静けさの中に騒がしさがあるのがいいの。

夜は、誰もが少しだけ自分を解放できる時間なのよ。」

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