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枕草子 -現代風-  作者: 葉山乃
第5章 帝の夜、月の宴 ― 栄華と孤独 ―
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詩の宴

帝が御座につかれ、和歌の題が告げられた。

「題は“月に思ふ恋”」


殿上人たちが順に詠む。

声が高く、風雅で、まるで音楽のようだった。


そして、定子様が微笑んで私を見る。


「少納言、あなたも一首。」


場の空気が静まり返る。

私は少し考え、筆をとって詠んだ。


『光こそ満ちぬる月の影なれど

心の闇は なお隠れなし』


一瞬、息をのむ音が聞こえた。

帝が、ゆっくりと頷かれる。


「言の葉に魂が宿るとは、このことか。」


定子様の瞳が、少し潤んでいた。

私は深く頭を下げたが——

胸の奥で、何かがそっと震えた。

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