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枕草子 -現代風-  作者: 葉山乃
第1章 春はあけぼの -清少納言、筆をとる-
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春はあけぼの


春――。

それは、始まりの季節。


でも、花が咲き誇る昼間よりも、

夜が明ける寸前がいちばん好き。


紫がかった空。

鶯が初めて鳴く瞬間。

ひんやりした空気の中で、遠くの鐘の音がかすかに響く。


「春って、音が生きてるのよね。」


私がそう呟くと、側にいた侍女が少し笑った。

「少納言様は、朝がお好きでございますね。」


「ええ。

だって、朝には“まだ誰も見ていない美しさ”があるでしょう。」


夜の名残と、朝の光のせめぎあい。

それがほんのわずかな時間だけ存在する。

そして、気づく者だけがそれを“春”と呼べる。

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