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枕草子 -現代風-  作者: 葉山乃
第3章 をかしの哲学 -清少納言、美を定義す-
16/29

美の基準は心にあり

あるとき、ある女房が言った。


「清少納言様は、どうしてそんなに“美しいもの”を見つけるのが上手なのです?」


私は少し考えてから、笑って答えた。


「美しいものを探すんじゃないの。

美しいと思える自分でいるのよ。」


その瞬間、彼女はぽかんとした顔をした。


でも、本当のことだ。


人は、心が荒んでいると、

花を見ても、ただの花にしか見えない。


けれど、心が澄んでいると、

同じ花の中に“宇宙”が見える。


「だから、心の眼鏡を曇らせないようにしているの。」


それが、私にとっての“をかしの修行”だった。

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