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枕草子 -現代風-  作者: 葉山乃
第2章 人のかたち、心のうつろい -宮中に咲く恋と毒舌-
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恋という名の戦場

昼下がり。

私は香を焚きながら、恋文のやりとりを見つめていた。


「少納言様、また誰かに文を……?」

「いいえ。私は観察してるだけ。」


恋文を書くというのは、戦だ。

一文字、一句に魂を込める。

筆の運び、墨の濃淡、紙の香り――すべてが武器。


「手紙の文字で、その人の心がわかるのよ。

たとえば、墨が濃い人は情熱的。

薄い人は……ちょっと冷めてる。」


「なるほど……少納言様も、ずいぶん見抜くのですね。」


「ふふ。恋の観察者って、楽しいわよ。」


それでも、ときどき胸が少しだけ痛む。

誰かが恋に破れ、涙を流す姿を見るたびに、

「をかし」と思いながらも――

ほんの少し、自分の心も揺れているのを感じる。


「恋って、書くのは楽しいけれど、するのは少し怖い。」

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