1.高校卒業
はじまして、初めて書きました。
ストーリーのおかしな部分、脱字等ありましたらコメントください
2025.9.10
言葉足らずが多くあったので1から修正します。
加えて今後も変更する予定です。
ストーリーは、変わらないのでご安心を
「やだ〜っ!!」
平日のお昼頃、城山高校校門入口に響き渡る甲高い声。
真紅の髪を伸ばし、涙を流す少女綾瀬 有里は、親友の少女を抱き締めていた。
「分かったから、離れて〜」
有里の親友 神楽坂 無月は、有里の背中をさする。
真っ白な髪をストレートに伸ばし、前髪にヘアピンを身に付けている。
今日は、高校生活最後の日。
彼女達が大人の世界に飛び立つ門出の日なのだが、
「高校卒業したくない〜、ずっと無月といるの〜!」
校門入り口1歩目にして頓挫した。
「私も寂しいよー。けど汚いから離れて〜」
「離れない〜!」
有里の背中を摩り、喋る無月は笑顔だが、力のない表情だった。
彼女含めた、同学生の卒業式が終了し、解散の命令が出た直後駄々こねられているからだ。
無月は有里と6年間同居している。
その為、有里の性格を熟知している。
彼女は、有里が泣き始めると推測していた。
その為の準備は、既に手配していたのだか、
「やだよ〜〜!」
校門入口で泣き始めた有里を想定しておらず、長時間その場に維持していた。
最初は、気持ちを汲んで、優しくしていた無月。
しかし、2時間この状態だ。
無月も段々と口調が単調になっていた。
「今度会えるか分からないだよ!?無月のいないと生きていけない!特に洗濯や料理、金銭管理までしてたのに!どう生きたらいいの!?」
「私は、有里の母じゃありません」
「いいじゃん!母さんで!私を捨てるの!?あと、毎日朝も起こして!」
「めんどくさ」
「本音が漏れてる!私といたくないんだぁ〜!」
再び泣き出す有里。
無月は、溜息が漏れる。
しかし、無月も有里の気持ちが分かるのか、突き放そうとしない。
これから会えなくなるのは事実だからだ。
「異界防衛隊に入隊しないで!」
「仕方ないよ。魔法が特殊で異界防衛隊に目つけられたんだから。入隊拒否出来ないし」
「だってー」
「だってじゃありません。そうゆうルールだから仕方がないのです。」
異界防衛隊。正式名異世界防衛隊
陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊に新たに追加された主要組織である。
2123年3月2日
世界は、異なる世界からの侵略により1年で日本以外の領土が奪われた。
日本は、異世界からの侵略を防ぐ為、2124年防衛組織、異世界防衛隊を発足。
異世界防衛隊の発足から1年後、日本の領土防衛に成功。
日本国の維持を担う重要な組織である。
異世界防衛隊の入隊は、栄誉とされてはいるが、常に稼働する必要がある上、人手不足もありブラック企業とほぼ変わらない勤務体系である。
高校卒業後、無月はそこに入隊が決定されていた。
無月の言っていることは正論であり、有里は返答ができなかった。
加えて、長時間泣くのに疲れたのか、泣き止み鼻水を啜っている。
少し余裕が出来た無月もいつもと違う有里に確認する。
「一緒にいたいのは私もそうだけどどうしたの?いつもならやけ食いだぁー!って言うと思って食べ物沢山用意したのに」
有里は、小さな声で一言呟いた。
「....寂しいの」
有里の友達は無月しかいない。
頭のネジが飛ぶことはある。しかし、一般的な普通の少女なのだ。
性格や会話が悪いわけではない。ましてや、クラスメイトだった人と仲が悪いわけでもない。
しかし、何故かいない。
有里にとって無月は、たった1人の親友であり友達であるのだ。
有里の一言で静寂が生まれたが、無月がそれを破る。
「ーーじゃあ、寂しくても笑顔になれるものあげるから泣き止んで?」
有里は、無月の顔を見て呟く。
「....本当?」
その問いに、笑顔で答える無月。
「うん、本当。」
有里は数秒後、無月の胸から離れた。
手で涙や鼻水を拭う。
まだ、目下は赤いが泣き止んだようだ。
「....何処にあるの?」
「音無神社だよ」
そこは、幼少期時代2人が遊び場にしていた場所だ。
人目がなく、静か。
山の頂上にあり、参拝者を見たことがない。
しかし、不思議と常に整備されていた。
「じゃあ、行こっか」
有里は、無月の手を引き、音無神社の方向に歩き出した。
城山高校の校門前からだと、近くに山道がある。
そこに向かうようだ。
しかし、無月は歩こうとしない。
「行かないの?」
無月は、苦笑いして両手を広げ伝えた。
「その前に....拭かせて?」
そこには、彼女の身体中に、濡れた後や粘着質なものが付着していた。
誰が犯人なのかは、明らかだ。
「....ごめん。」
有里は、ただ謝罪するしかなかった。




