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WFC〜チャンピオンへの道〜  作者: 湯崎 noa
第1章・プロ入団テスト
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001:喧嘩と格闘技の違い

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―東京都・足立区―


 足立区はヤンキーの多い区域で有名である、ここにも血気盛んな高校1年生《東 圭吾(まずま けいご)》がいる。

 身長は175センチくらいに、体重が63キロと恵まれた体格に赤髪という見た目をしているのである。


「俺様に勝ちたいってんなら、兵隊50は連れて来い!!」


 圭吾は多くの人間たちを伸して倒すのである、そして自分を倒すのには50人くらいは居ないとダメだと言う。

 チンピラたちは、まさしくチンピラ風な捨て台詞を吐いてから立ち去っていく、それを見て圭吾は笑うのである。


「さてと帰って、かわい子ちゃんの動画見るとするか………あんな奴らを何人も倒しても仕方ねぇよなぁ」


 圭吾はチンピラたちと喧嘩をした後に、家に帰ってグラビア動画を見てやろうとスキップをしながら帰っている。

 すると圭吾の前に30人レベルの人間が鉄パイプなどを持って現れた、圭吾は50人とは言ったが30人が鉄パイプを持っているのは不利以外の何ものでもないのである。


「なんだ? いつもはへらず口を叩いているのに…………今日は人数を見たら、黙っているのか!!」


「舐めんじゃねぇよ。この俺様を誰だと思ってる…………天下の〈東 圭吾〉様だぞ!!」


 圭吾は煽られる事によって引くに引けなくなる、それによって30人に対しての喧嘩が始まったのである。

 明らかに外から見れば圭吾の勝ち目はない、しかし終わってみれば立っていたのは、血まみれの圭吾のみだった。


「はぁ……はぁ…………」


「活きの良い子供が、まだ居るとはのぉ…………お主は、こんな金にもならない事を続けて良いと思っておるのか?」


「誰だ、テメェは…………見せ物じゃねぇんだぞ!!」


「見せ物にもなり得ない戦闘じゃったよ。ワシのところに来れば、確実に金になる喧嘩が出来るぞ?」


 圭吾の前に杖をついた老人が現れたのである、圭吾は何者なのかと叫ぶと老人は喧嘩の評価をして来た。

 圭吾は面倒になって老人を殴ろうと走っていくと、老人は圭吾の拳を避けると足元を杖で払うのである。


「ジジイは何者なんだよ!! 俺の拳を避け切って転ばすなんて有り得ない…………若い奴だってあり得ないぞ!!」


「ワシの名前か? ワシは《倉知 雷蔵》じゃよ…………ワシは〈倉知ジム〉を開いておるんじゃよ」


「ジムのオーナーだと!? だから強かったのか…………そんなオーナー様が何の様だよ!!」


「だから言ったじゃろうて、お主の喧嘩は金になる喧嘩だとのぉ…………言ってる意味が分かるか?」


 老人はジムを開いている〈倉知 雷蔵〉だという、それを聞いた圭吾は強い理由が分かったと地面に寝込む。


「俺は頭が悪いんだよ!! 複雑な言い方だと分かりづらいんだよ!!」


「ふむ。それなら解りやすく言ってやろう…………お主は、うちのジムに入って格闘技をやらんか!!」


「なんだと!? この俺が、ジムに入るだと…………なんでジムなんかに入って、教わんなきゃいけないんだよ!!」


「そうか。そこまで自信があるのは良い事じゃ…………しかし、お主には格闘技と喧嘩の違いが解っておらん!!」


 圭吾は自分が他者に教えてもらう程に弱くないと言う、しかし雷蔵は喧嘩と格闘技の違いが解っていないと言った。


「俺が解って居ないだと? それなら教えてもらおうじゃねぇかよ…………喧嘩と格闘技の違いをな!!」


「よし。それなら着いて来い…………お主に、格闘技というモノを教えてやろう!!」


 そんなに言うのならば教えてほしいと圭吾は言う、すると雷蔵はジムまで着いて来いと言って案内するのである。

 圭吾が着いて行くと葛飾区の亀有に着いた、圭吾は驚きが隠せないのである、それは外に居ても人を殴る音がする為に驚いている。


「おぉ。やっておるではないか!!」


『こんちゃーーす!!』


「おっちゃんじゃないですかい…………そっちのチビは、何処から連れて来たんだ?」


 雷蔵が中に入った瞬間にジム生たちが、頭を下げて雷蔵に挨拶を行う、するとオープンウィンガーグローブを付けた男がやって来て雷蔵にタメ口を聞くのである。


「こっちのガキは、道端で拾った〈東 圭吾〉じゃ…………そうじゃな《黒羽》に、やってもらおうじゃないか」


「何を言ってんだ? なにをやるってんだ…………もしかして!? コイツとやり合えっていうのかよ!?」


「つべこべ言わずにやりゃ良いんじゃ!!」


 雷蔵のところにやって来たのは、身長が186センチはあるであろう大男で、名前は《黒羽 幸秀(くろば ゆきひで)》と言うのである。

 そして黒羽こそが圭吾に格闘技の真髄を教えろと言う、黒羽は嫌がるのであるが雷蔵が押し切って試合を準備させる。


「俺があの人を倒せば、ジムに入らなくても良いな?」


「そうじゃな、勝てば帰って良いぞ…………しかし、アイツは〈GJFミドル級〉のチャンピオンじゃけどな」


「チャンピオン!? いいや、それくらいの相手じゃないと面白くねぇ…………やってやろうじゃねぇか!!」


 圭吾は楽に勝てると思って居たが、雷蔵は黒羽が〈G round Japan Fighter〉のミドル級チャンピオンだと言うのである。

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