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プロローグ
西薗葵は、扉の前で立ち止まり深呼吸をした。緊張からか手が冷たい。
その冷たくなった手を握りしめ、葵は開かれた扉をゆっくりと進むのだった。
西薗家は代々、外資系の会社を経営している。
父の政臣は社長を務め、母の菫は社長夫人として食事会やお茶会へ参加している。兄の蓮は次期社長として父の下で働いており、葵は今年高校生になる。
葵は男性恐怖症である。
幼少の頃に家族で招待された食事会での出来事が原因だ。
食事会の会場で迷子になった葵は、その時に複数の男性に囲まれて連れ去られる。車に乗せられそうになっていたところを会場の警備員が発見したことで誘拐は未遂で済んだ。
しかし葵は、この日から家族以外の男性が怖くなってしまう。話そうとすると上手く声が出ず、言葉に詰まったり恟々としてしまう様になった。
そんな葵も高校生になった。
入学式の日、葵の運命が動き出す事をまだ本人は知らない。
初めて書くので、文章が変なところもあるかと思います。(実際、作文とか苦手です)
どうか温かく見守ってください。よろしくお願いします。