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1、プロローグ

僕はゲームが好きだ。

でもただ一度きりの人生・・・。

遊びほうけていて勉強もろくにせず親に迷惑をかけてきた。

なんとかやり直したいと夢想する事が多くなり、ついにある日特殊能力「セーブ&ロード、設定」を

取得した。

果たして記憶を持っている為、主人公は幸せになるのだろうか?

または不幸になるのだろうか・・・。



 僕の名前は太郎。鏡原かがみはら家の長男だ。

弟が次郎。妹が三花みか。更に下に弟の三郎の4人兄弟である。

僕らはお互いに3年ずつ年が離れている。

僕が小学校高学年になり、友人達が家によく遊びに来る事が多い。

友人から聞いた話ではどうやら妹の三花目当てに遊びに来てると言う。

自分でも時たま思うが三花は小学生低学年であるにも関わらず時々大人びた対応や言動をする事がある。

お客さん用にお菓子を作る事もあり、味に評判があり見た目も抜群であるからだ。


 本人の容姿も漆黒のロングヘアーで、時々ポニーテール、三つ編み、リボン、カチューシャ、ツインテール等その日に応じて髪型が違い観る者の目を楽しませてくれる。

目もぱっちりとして、均整のとれた顔立ちをしている。まさに美少女と言っても過言ではない容姿をしていた。

肌の手入れも抜群でつやつやな肌をしていて石鹸のいい香りを振りまいており、時々シャンプーやトリートメントの香りが漂い思春期な僕の心を惑わせて来る事もある。


 本人は気付いていないが家族一緒に街中を歩いていると通りすがりの人々が振り返る様を何度も見ている事がよくある。

とにかく自慢の妹であるのは間違いない。



 私の名前は鏡原三花かがみはらみか

4歳の頃に熱にうなされ何やら色々な記憶が蘇ってきた。

どうやら私は前世では男性だったらしく、独身を貫いていて両親に心配をかけていたみたい。

また同じ両親の元に生を受けて、前世では過去に流産していたと言う兄がいる。以前は長男として生活していたが今世は3番目で長女になった。将来は幸せな家庭を築きたいと思う。


 主人格は元男だった自分が日常生活し、時々女人格と話し合いをつけて行動している。

まずは情報収集が大事であった。調べてみると前世と同じTV番組、漫画、アニメその他が放映、出版されている。とすると懸案事項として不幸な事故も再び起こりうる可能性があることだ。

こればかりは無いに越した事はないと願うばかりである。


 私が「僕」で大人だった頃には絶版になっていた書籍、その他雑貨類が豊富にある。

兄達が読んでいた少年誌、いとこ達が所持している漫画等むさぼるように読んでいた。

せっかく女の子になったのでお菓子作りにも悪戦苦闘しながらも挑戦し、家族からも「おいしい、おいしい。」と褒められるまでに成長した。


 ファッションにも気を使い自分では質素ながらも服装に注意して過ごしていった。

女の子人格はもっとおしゃれがしたいと言っていたが、男人格の僕が「質素ながらも清楚な服装がいいんだよ。」とたしなめてその服装で家族と街中に出かけると案の定私の容姿を見るなり通りすがりの人たちが振り向いており私は何の事はない顔を装っていたけど内心喜んでいた。


 この時代女性の体操服と言えばブルマ着用が当たり前であり、私はパンチラ防止の為親にねだり購入してもらい毎日とっかえひっかえ履くようにしていた。

プールでも女児用水着ではなく早めの内にスクール水着に慣れようとしていた。



 風呂に入る時はもっぱら両親と入っている。

さすがに兄弟とは言え女の子と入らせるわけにはいかないのかもしれない。

別に私は構わないと思っていたけど・・・。

家族全員でなら何の問題も起きないであろう。その時は軽くそう思っていた。

兄弟並んで背中を流しっこをして、身体の前面を洗う時になり兄達や弟が私を洗うじゃんけんをしていた時は実に呆れた物であった。

結果は男兄弟仲良く私を洗う事に決まったみたいだ。

腕や脚、太もも、順々に身体を洗ってくれている。

これから大事な場所という所で、母親が「続きは私がやるからもうあなた達はいいわよ。」と言い、

私の身体を磨き上げる。

男兄弟に対し私は「いずれまた今度お願いするね。」と軽く返答して、母親や父親に「何て事を言うの?」と軽くこづかれた。



 

 実は私は特殊能力を保持している。それは『セーブ&ロード機能+設定』という能力。

今は主人格である男の自分が過去に得た能力らしい。以前会得した時の話を聞いたらにわかに信じられない物であったのを覚えている。

 


もしもゲームの様にセーブ&ロードが出来たなら。


自分の理想の人生を歩む事が出来たなら。



がテーマです。


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