仲間だほい
「仲間を探すと言ってもなー。やっぱり、コミュ症だから女の子は誘えないだろー。やっぱ初心者だけで集まってぐだぐだやるか。」
そう心に決めて、ギルドで酒を飲んでいる長身の男を誘おうと話しかけようとしたとたん、横から話しかけられた。
「お金をください。」
びっくりして横を向くと驚くほどの美女がいた。アニメとかなら後ろに星とか舞ってそうな美女だった。
「へ?」
「お金をください。10000でいいんです。くれたら夜のご奉仕など何でもします。だからお願いです」
「は、はぁ。どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
そしてその子はギルドの出口に向かって歩いて行くと、強面の人に金を突き出し、言った。
「返しました。」
「確かに。」
そういうと、強面の人は、帰って行った。その後、その美女は強面の人の後ろ姿を見つめていると思ったら急にこちらを振り返り、言った。
「さあ、性欲のまま私を好きにしてください。これで貸し借りなしです。約束は守ります。」
「ま、まっ…ちょっ、ちょっと待ったぁ」
「はい?」
「せ、性欲とかさ、そういうの嫌いなんだ。あんたパーティーは?」
「いませんよ。私は作らないので。」
「じゃあさっきのかしは、俺と仲間になってくれ。」
「いいですよ」
「君の名は?」
「ミカヅキです。」
「わかった。よろしくな?ミカヅキ」
「はい。よろしくお願いします。!」
そういうと、彼女…ミカヅキは、屈託のない笑顔で笑った。