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エロMOD先輩と賢者の窯  作者: Anacletus
第一章 エロMOD先輩と賢者の窯‐I just wanted to flirt with a beautiful girl...‐
19/33

第18話「竜とエロMOD」

―――ガラーク出発1日後。


『お●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこぉおおお♪』


『ふっにゃぁああ!!? 何か錯乱してるにゃぁああ!? というか、喋ってるにゃ!!?』


『おや? 中尉さん。わたくしの患者さんがどうかしたのかしら?』


『お●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●ん―――』


『な、何してのにゃぁ!? あの子、ヤバイにゃああ!!?』


『今まで古傷のせいで生殖器が全損していたそうで。わたくしが納品されたマシンナリーを移植して差し上げたら、あまりの歓びが爆発して、遂に言語を……良い事しましたわぁ(恍惚)』


『お●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこにゃあ♪』


『ひ、ひえ、く、来るにゃぁ!? 来るにゃあ!?Σ(゜Д゜)』


『お●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこぉぉ……』


『ひえ!? こっちにもいるにゃぁあ!?!( ゜Д゜)』


『お●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこお●んこぉおおお!!!』


『ひええええ!!? ご、ごっぢにもいるにゃあああああ!!?(゜Д゜)丿』


『彼女達も随分と辛かったのでしょう。これからは好きなだけお●んこしてあげて下さいね? 中尉殿? それでは仮眠を取るのでわたくしはこれで……』


『い、いやぁああああ!!? 止めてぇえええ!!? わらし、初めてにゃのぉお!!?』


『お』


『●』


『ん』


『『『『『こぉおおおおおおおおおおおおおおおお♪』』』』


『ぎぃぃにゃぁああああ!!?(゜Д゜) お●んこゾンビにおぞわ゛れる゛にゃぁあ?!!』


 *


―――大辺境【果て先の山脈】。


「んにゃ?」


「どうした?」


「ちゅーいのひめいがきこえたきがするにゃぁ……あふ……」


「ま、いつも通りだろ」


「んにゃ」


 夜通し、MOD知識で考え抜いた後に指定した地域へと時速150km超で進んでいた明王号の中で目を覚ます。


 この大陸は広い。


 極めて広い。


 そもそもゲーム内だとしても生成時に最大マップで作成した代物だ。


 実際に巨大惑星であり、地球の数倍規模なのである。


 大陸というのが一つ繋がりな上に海水も多くない。


 結果として地表及び海洋の水分量的に言えば、かなり少ないと言える。


 結果として砂漠や荒野、ツンドラ気候が多くなり、亜熱帯や熱帯地域は一部の大陸の中央ベルト地帯にある地域に限られ、他は生物資源の乏しい世界と言える。


「着いたな」


 南極に程近い大陸の端。


 極限の寒波が渦巻く極寒のツンドラ地帯はまだ先であり、曇り空が広がっているが、人が集落で済める限界ギリギリ地域の一角にある連峰が連なる地域はほぼ辺境というよりは大辺境。


 魔境、畢竟というのが表現としては正しい。


 だが、この環境でなければ、生息していない希少生物がMODには追加されているし、種族もまた同様であって、ここら辺にしか住んでいない希少な一族というのも……いるはずであった。


「春先のはずだが、ほぼ山の上は氷雪に閉ざされてんな」


「んにゃぁあ♪ しろいにゃ!!」


 どうやら雪が珍しいらしい。


 キラキラした瞳で大尉がワクワクした様子になる。


「スーツは着込んで来てるな。得物はキメラティック・アームドでボムの方は置いて来たのか。正しい判断だ。じゃ、さっそく山脈の方の岩山や岩肌近辺をコイツのスキャンで~~ん?」


 全天モニター内に何か見えた。


 目を細めるとすぐにモニター内部の映像がズームされる。


 すると、遠方から豆粒のような何かがバッサバッサと飛んで来ていた。


 ズーム倍率が上がって、解析データが次々に表示される。


「おおぅ……ドラゴン=サンじゃないか( ^ω^ ) 何か、そういや言ってたな。ミスティークが……ウチの辺境上空はアルマーニアの縄張りとか何とか。アレか? 巣があるみたいだな。山肌に……」


 と言ってる間にも相手の推定速度が表示される。


「マッハ、4.2? う~~ん、戦闘機並みかよ。アフターバーナーは何処なんだ? 生物が自力でその速度になるのか……というか、コレもこの大陸固有種か? オレが知らないって事は」


「どーするにゃ? 何か狙われてるみたいにゃ」


 灰色の鋭いハヤブサの如き眼光のトカゲが迫って来る。


「明王号に自動防衛して貰おう。ファイア」


 チュドッとレーザーが虚空でほぼ1点に収束するような精密射撃が突撃して来て、機体を掻っ攫おうとしたドラゴンの脳天をブチ抜いて蒸発させる。


 そのままドゴォオオオンと20m程のエメラルドブルーな空飛ぶトカゲ=サンが墜落して近くまでズリズリとあまりの速度でやって来て跳ね回り、最後には骨格が粉砕したらしく。


 転がって肉の塊的なものにクラスチェンジした。


「ま、サンショウウオ=サンよりは楽だろ。いや、マジであの山椒魚の方が強いとか。地属性や水属性は耐久性抜群だな」


「ぞくせー?」


「いや、魔法の話だ」


 実際にはそういったステータスには更に様々なMODの独自ステータスが追加されているので一概に相性差のある攻撃で勝てるわけではないのだが、一部の魔法MODだけで考えれば、炎属性のレーザーに風属性のドラゴンが燃やされた的な話になる。


 恐らく、火竜的なのが出てくれば、レーザーに耐えるし、反撃されるのだろう。


 が、激速なだけで機械の照準を越えられなかった上にこちらの装備が弾丸ではなくレーザーだった時点でドラゴン種の運命は決まっていたと言える。


「取り合えず、飯にするか」


「うにゃあ!! りゅーのまるやきにゃぁ~~♪」


「お前は何処のファンタジー世界の住人なんだ。こんなヤバそうな生物食べないぞ」


「ぐにゃ?!」


「そもそも寄生虫がコワイ」


「きせーちゅー?」


「後、ウィルスと胃腸の菌類もコワイ」


「うぃにゃすときんるー?」


「お前、焼いただけで食うか?」


「くうにゃぁああああああああ!!?」


「あ、ちょ!?」


 滅茶苦茶飛び出していく相棒に仕方なく溜息一つ。


「働いてもらうぞ? 明王号」


【―――血液検査、内臓検査、寄生蟲検査、ウィルス検査、遺伝検査、終了まで55分お待ち下さい】


 そうAIは気を利かせるように答えたのだった。


―――1時間後。


「く、食えるのかよ(;´Д`)(ドン引き)」


【―――食用適正率91%。寄生虫無し。異常プリオン体検出されず。シーケンサ動作正常。ウィルスと常在菌を複数検知。病原体となる確率……人類3.2%、ゼノ・アニマル種1.2%……適正調理方法、殺菌済み調理器具による死亡時刻より23時間以内の適切な胃腸及び内蔵の取り出し、及び殺菌後の煮沸、ローストなど。生食は推奨せず】


「殺菌出来ないだろ?」


【レーザー出力調整……表面の光波、電流殺菌を開始。解体作業終了。表皮、真皮、筋肉を切り離し、脂肪層を切除、骨格及び骨髄は解体洗浄消毒後乾燥、本体の血液洗浄開始】


 近場の河からカーゴの濾過装置及び取水用ホースとポンプを用いて綺麗にした水でジャージャーと血潮を洗い流し、まるで手際の良いコック染みたレーザーブレード捌きで次々に肉体を解体。皮を先に剥がして敷物にして、その上で調理したAIの賢さはかなりのものだ。


(この類のAIはマジで普通に頭が良いからな。何ならプレイヤーの方が知能的に劣ってて、何やってるのか分からん事の方が多いという……)


 骨格と内蔵は全て取り除いて、近くの低木を加工した樹木のハンガーを大量に作って掛け、サブアームのレーザーを拡散させた熱量を照射して干しつつ、別のアームでは綺麗に外した肉を解析しながら、食べ易いように切り分けて、部位毎に干し肉化していく。


 八面六臂の調理工程は正しく作業であり、まったく最初からそのプログラムが在ったかのようであるが、実際にはAIの推論機構が使われている。


 2人分のドラゴン肉が現在は起こした直火に低木を削って作られた串に刺して翳されており、周囲には肉々しい匂いが血潮の臭いと共に立ち込めていた。


「うにゃぁ~~♪」


 もはや涎を垂らすしかない大尉である。


【物資内の調味料を確認。承認があれば、運用を開始します】


「許可。帰還までの日数分よりも少し多めに使って保存食を作ってもいい。ただし、全部には使うな。どの道、足りないだろう。後はドラゴンの皮を使って簡易のバックパックでも造って持って行けそうなだけ持って行くのでいい」


【了解。全食材乾燥まで4時間】


「分かった。最終重量的に持って動き続けるのに支障はあるか?」


【戦闘行動は含まれますか?】


「イエス」


【約半数を地中に埋めて保存する事を推奨】


「腐るだろ?」


【近隣土壌はほぼ石灰岩と推測。溝と蓋、箱を地面に掘る事で乾燥食材を保存可能と判断】


「そこまで出来るのか。分かった。必要時間は?」


【1時間弱と推測】


「分かった。やれ」


【所要時間を再計算5時間12分】


 明け方の事である。


 太陽が昇っているが、テキパキと明王号は対人インターフェースもしっかりしているようで受け答えも問題なく。


 そのまま調理を完了させた。


「うにゃぁ~~~♪」


 ドラゴン肉の串焼きである。


 朝から肉かと思いつつも焚火に座って齧り始めると案外不味くは無かった。


 だが、明らかに何か食べた事の無い肉の味に味覚がバグっているのか。


 美味しいというよりも不可解という気分が大きく。


 吐き出す程ではないが、肉への精神的な不信感が少し勝る。


 不味くはないが、好んで食べるという類には思えない。


 牛でも鳥でも豚でもない。


 蛇は確か従軍中に食べたが、トカゲは無かったのでこういう味なのだろうかというのが正直なところだった。


「うまにゃ!! う~ま~にゃ~~~!!?」


 その内、ビカァアッと口から黄金色の光を吐き出しそうな勢いの大尉である。


 というか。


「本当に口から光が奔ってるぅううううううううううううΣ(゜Д゜)」


 何か近頃、驚く事しかない。


「ぺ、ぺ^ーしなさい!?(;´Д`)」


「やにゃ!!」


「光ってるぞ!? いいのか!? 光ってんだぞ!!?」


「やーにゃ!!」


「何だ? そういう効果なのか!?」


【光波を確認。プロセス不明。センサーで原因を確認出来ません】


「ま、マジかよ(;´Д`) アレ? でも、これ何か見た事あるような……えーと、ええっと?」


 考え込む。


 その間にも串焼きをバク食いする大尉が自分の分を平らげていった。


「あ……まさか、料理バトル系MOD【食王】か!!?」


「う~ま~にゃ~~」


 まだ大尉は光を吐いていた。


 料理バトル系MOD【食王】は日本ではよくある料理バトル漫画。


 何故か料理で対決して悪を討つみたいな感じのものにありがちな食事をすると強くなる、効果によって病が消える、恐ろしく活力が湧いて来る、戦闘能力が爆上がりするというルールをヘブンに持ち込む為の代物だ。


 サプライ系のものと競合する事もあるが、MOD食材及び料理、調理されたものは完全にそのMODの影響下になるのである意味で完全に別のMODを調理してしまった代物である(もちろん、MOD動物、種族、鉱石などもその範囲に入る)。


(アレは確か……本来食べられない食材も最終的には食べられたり、食べたもので食べられるものが増えていく上に食べた先から様々な効果を受けて、戦闘能力や肉体の能力、資質が飛躍的に上がってくチートMODだったはず)


 過去、高難易度で食中毒に悩んだ時に入れたはずの代物だ。


 基本的にヘブン内の食事のリスクを下げる為にしか入れていなかったが、食べるものを選べば、強くなるというのは他の超インフレしていたMODよりはマシな部類だったと記憶していた。


 思わずジッと見て見ると脳裏に今の大尉の健康状況が流れ込んで来る。


「ひぅ((((;゜Д゜))))」


 これには思わずプレイヤーもドン引きである。


 ドラゴン・クロー(永続)。


 ドラゴンの腕を食した者はあらゆる動物に対し、捕食者の恐怖効果を植え付ける。


 ドラゴン・テール(永続)。


 ドラゴンの尻尾を食した者は尻尾のみ如何なる事象でも傷付かない。


 ドラゴン・スケイル(永続)。


 ドラゴンの表皮を食した者は竜の鱗の強度を身に纏う。


 ドラゴン・タング(永続)。


 ドラゴンの舌を食した者は竜の絶叫を放つ事が出来る。


 ドラゴン・ボーン(永続)。


 ドラゴンの骨を食した者は竜骨の強度を手に入れる。


 ドラゴン・ボディ(永続)。


 ドラゴンの脊椎を食した者は竜の反射速度、素早さを手に入れる。


 ドラゴン・フォース(永続)。


 ドラゴンの心臓を食した者は体を自然に還さない。


 ドラゴン・グレイル(永続)。


 ドラゴンの血潮を食した者は竜の血脈に連なり、その聖杯を受け継ぐ資格を得る。


「えぇぇ……こんなあからさまなチートが許されていいのか?(;´Д`) いや、オレの言えた事じゃないけども」


「にゃぁ~~うまいにゃ~~ごしゅりんくもくうにゃぁ~~♪」


 口に串焼きを突っ込まれる。


 いつの間にか焚火には骨付き肉やら別の肉やらも地面に刺されており、しっかり給仕していた明王号のせいでドラゴン系素材の恩恵をヒシヒシと受けた大尉が明らかに健康、超健康状態で更に食が加速していた。


「骨とか心臓とかを食わそうとするんじゃゴモ!?(く、食える!? ハッ!?)(゜Д゜)」


 そこで気付いた。


 明王号が全ての食材を何やら怪しげなレーザーで調理しており、恐らくは本来食えないはずのものを食えるように調理している事に!!!


「おま、何や、モゴォオ?!!」


 止める暇もなく口に肉や柔らかい骨、何かコリコリした部分と何でも詰め込まれて、思わずゴクリしてしまう。


「ゴキュッ!? うぐ、み、みずぅ!!?」


 横合いからサブアームによってコップに煮沸済みの冷水が注がれた。


 そして、全て呑み込んだ後。


 ジッと自分の腕を見ると大尉と同じ状態になっていたのだった。


「何か能力生えたじゃねぇかぁ!?」


「きにするにゃ!! ウマいがいちばんにゃぁ~~~♪」


「もういいです( ゜Д゜) げっふ」


 こうして、何かエライ事になった朝餉の最中。


「ふぅ( ´Д`) おなかいっぱいにゃぁ~~これでしょくごのでにゃーとがあればにゃー。みるくでもか」


【どうぞ】


 スッと何故からともなく。


 何だか赤い宝石みたいな色合いのプリン的代物が器に盛って出された。


「いただきみゃー♪ んぐ!? う~~~ま~~い~~~にゃぁあああああ!!?」


 完全に発光人間と化して、穴という穴から光が漏れ始めた大尉に驚いている合間にもソレが超高速でこっちの口にもスプーンで突っ込まれた。


「むごぉ!? ふぁふぃくふぁふぇゴクッ!?」


 それを味わう暇もなく飲み干した瞬間。


「う~ま~い~ぞ~~ヽ(^o^)丿」


 ゴッと自分もまた穴という穴から光を漏らすビックリドッキリ人間になってしまったのだった。


 どうやらMOD機能により、本当にヤバイ食材で適応出来るものを食うとこのリアクションを取らされるらしい。


 数秒で光が治まる。


 もはや、何を食わされたものか。


 げっそりしつつ、チラリと明王号を見る。


「あれ、何だ?」


【竜の喉元の下に他とは違う硬さの鱗を確認。その下に蓄えられていた結晶状態の遺伝子を発見しました。遺伝構造に問題無く大量のグリコーゲン及び甘味成分を検知。結晶構造を破壊して軟化させ、レーザー冷却で冷やし、攪拌したものを市販のグルテンで柔らかく固めました】


「異常に細かい説明どうもありがとう!!? これからは食わせる前に説明入れてくれ!!?(;´Д`) つーか、逆鱗か? 逆鱗の下の何か良く分からん大切そうな部位なのか?」


 思わず大尉を見やるとまた健康状態を永続で賦活する類の情報が増えていた。


 ドラゴン・コード(永続)。


 ドラゴンの魂を食した者は竜の叡智を受け継ぎ、聖杯を満たす事でより高みへと向かう。


「……魂を現実に持ってんじゃねぇ!! マジで!!?(;|Д|)」


 こうして、数時間後。


 しっかり食べさせられた全部位の味にうんざりしつつ、仕方なく猫達には有用そうだからと後で取りに来る為にマーキングして、山脈の方へと旅立つのだった。

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