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資料  作者: 神威 遙樹
43/86

NO,39: Are U happy?


ありふれた日常

友人との会話

恋人との会話

家族との会話

それは小さくても立派な幸せ

何気ないが、幸せはこういう事が原点なのだと思う

……私はそれが眩しかった、羨ましかった

全てを失ったから

全てを持っていたから

だから、私は貴方に問おう


Are you happy?

貴方は今が満足ですか?

今が幸せですか?

 月は西へと傾き、東からはうっすらと明かりが見えてきた。

氷が溶け、再び流れ始めたテムズ川。

その上空にギンザメと大蛇が飛んでいる。普通なら目を疑う様な光景だが、一般人には見えやしない。


「――と、いう訳で俺は核の核とも言うべき物を破壊、浄化したんだよ」


 目を瞑って、目の部分をはぐらかしてアレン達にどうやって浄化したかを話して聞かせた。

アレンとミュウさんだけなら目について話してもいいけど、ここには後三名いるからね。


「……大体は分かったがユウキ、なんでお前は目瞑ってんだ?」


 苦肉の策でやっていた、目を瞑って話す作戦。

やっぱり不自然極まりないらしい、アレンにあっさり突っ込まれた。

でもここで話すのは避けたい。


「え? あ、いや、あの光を間近で思いっきり見たからちょっと目が痛くて」

「……さっき俺らがフォルネウスに乗るときは大丈夫だったのにか?」


 ……俺は嘘が下手、つくづくそう思うね。

という事は目の変化に気付いているのかな?

それともそれには気付いてないのかな?

……分かんないね。


「……セイラ、目を見てくれないかな?」

「分かりました」


 後ろを向いて、セイラ以外の人達に見えない様にする。金色の目なんて大宮さんとかが騒ぎそうだし。

 片目だけそっと開け、セイラに見てもらう。

それでもってこっそり訊く。


「どう?」

「戻ってます」


 こっそりと話すあたり、怪しさはかなりあると思うけど仕方ない。

バレたらセイラ曰く面倒事が盛りだくさんらしいし、最悪の場合『連盟』に連れてかれて研究されるかもしれないらしい。

それは嫌だ。


「……いやぁ〜、大丈夫みたい」

「……怪しいぞユウキ」

「アレン、野暮な事は訊かないの」

「せやせや、きっとセイラちゃんと何か二人だけの秘密があるんや」


 ……野暮な事とか秘密の事とか、当たりとも言いにくいけど外れでも無いことを言ってくれる。

何て返せばいいか分からないよ。

……野暮な事ってこんな場面で使うっけ?


「騰蛇、連盟の役員がおる。化けぇ」

「何ゆえその様な事を言う? アミリア殿が――」

「チェストォ!」

「――おぉっ!?」


 大陰が騰蛇に化ける様に言う。騰蛇って化けれるんだね、神様って凄い。

騰蛇は何か反論しようとするが、大陰の土を纏った拳を顎に叩き込まれて強制終了。理不尽だね……

でもこんなにデカイ蛇が飛んでたら目立つ。化けるのには賛成だよ。どんな感じになるのかも気になる。


「何をする大陰」

「……うちらとアミリアとの繋がりはまだ伏せとけ。雛と秋夜との繋がりもな。まだその時とちゃう」

「……そういう事かの」


 何か二人……もとい、二柱でコソコソ話し合う。

何言ってるかは全然聞こえなかったけど、大陰が騰蛇を注意してる様に見える。

 話し合いが終わると、騰蛇が炎に包まれる。

ゴオッと音がして炎が上がり、一瞬で消えた。

中から出てきたのは赤い髪に赤い袴を着た男の人。若い。

……騰蛇とはイメージが合わない。


「……これで良いか?」

「上々や」


 騰蛇が腕をグルグルと回しながら大陰に訊く。

上々って、それより上はどんなのなんだろう?

 のんびり泳いでいたフォルネウスが漸くテムズ川から岸へと辿り着く。

一番川に近い建物の屋根の上に誰かが立っている。


「……アミリア・ペンドラゴン!?」

「誰?」


 建物の上にいる人を見て、セイラが驚いた様に声を上げる。……実際驚いているか。

ともかく立っているのは青い高そうなドレスを着て、セイラ並みに鮮やかな金髪をした女性。

とっても美人だが、眼光が強すぎて近付いたら斬られそうだ。


「……アミリア・ペンドラゴン。世界に五人しかいない連盟の『審判者』の一人よ」

「『審判者』?」


 出たよ、また新しい単語。久々に出たね、全くピンと来ないよ。

名前の通り何かを審判する人かな?

……何を? 格付け?


「『禁忌』の様に魔術師がやってはいけないと連盟が定めたものを犯した魔術師を裁くの。前の禁忌も彼女に裁かれたらしいわ」


 ……あの禁忌って捕まったんだ、良かった。

簡単に人を殺そうとするからね。今までで出会った人の中でも最悪な人だよ。


「『審判者』は五人、その内連盟が公表してるのは四人よ」

「『金の騎士王』アミリア・ペンドラゴン。『炎魔』サディール・マハート。『仙女』劉風凰りゃうふうおう。『みどりの暴風』ジーター・ロドリゲス、の四人な」


 ミュウさんとアレンが説明してくれるけど、凄そうな感じしか分からない。

取り敢えず、二つ名が怖い。

……っていうかなんでそんな大物が来てるの?

ただの呪力災害でしょ?

誰も裁く必要ないよね。

まさか俺達?


「……浄化は完了しましたか?」


 『審判者』のアミリアさん……だっけ? が、静かに訊いてくる。

よく見れば後ろにテセウス先輩とミラ先輩がいる。

あの二人を黙らせたって事は相当の実力者なんだろうね、黙ってるとこ初めて見たし。


「終わってたら何かあるのかしら?」


 ミュウさんは相手がなんだろうと変わらない。

その度胸は凄いを通り越して怖い。ある意味無敵なんじゃないかな?


「感謝の言葉でも言おうと思いましてね」

「……どういう意味かしら?」


 連盟は自分達で浄化をしたかった筈だ。だからわざわざ俺達にも攻撃してきたし、ミラ先輩達と戦闘を繰り広げていた。

怒られても感謝はされないと思う。

……何か裏があるね、多分。

 他の連盟の人達も分かっていないのだろう、後ろでざわめく。

そんな役員の人達を黙りなさいと一喝、アミリアさんが続ける。


「今回の浄化は正式に『落札』したものではありませんのでこちらから報酬金出しません。但し、次の査定及び格付けにプラス点として付け加えますのでご了承を。『ドルイド』、『レメティア』、『フォルトゥナート』、『エレクトラム』の四つは目視で把握しております。が、貴方方はどちらか知りません。失礼ですが所属組織をお願いします」

「……えっと」


 所属組織なんて無い。

無しっていいのかな?

ミュウさんは満足気な顔をしていてなんか話し掛けにくい。アレンは肩を竦めて自分も分からないと返すし、セイラも困り顔。


「私は魔術師とちゃうから、そんなん知らん」

「知ってます」


 大宮さんが何故か真っ先に答えるが、知ってますとバッサリと切り捨てられた。哀れ。


「俺は……」


 悩んでるうちに秋夜君達はどうも言ったようだ。

アミリアさんに話し掛けていた。

どうしようも無い、無所属ってダメかな?


「現在『レメティア』にて客人として迎い入れてますので、強いて言えば『レメティア』、但しずっと所属しているわけでは無いので加算はしなくて結構です」

「セイラ……?」

「『レメティア』が陰陽師を?」

「最近私も姉も東洋魔術に興味がありまして」


 サラーッとそんな事を言うセイラ。助かったけど助かってないような……

十組織の客人って、それはまたなんというか、凄そうな気がする。


「……分かりました。ではその様にしときましょう」

「ありがとうございます」


 なんか勝手に話が決定しちゃったみたい。

これがこの先どういう事になるのかは分からないけど、取り敢えず俺は『レメティア』所属(期間限定)になったのかな?

でもセイラが誤魔化す為に言っただけだし、正式な事じゃないか。

 アミリアさんは用が済んだからか、さっさと離れて行き、連盟の役員の人達に本部へ帰れと命令する。

上下関係ははっきりしているのだろう、誰も文句も何も言わずに去っていく。


「……今回の事については連盟が浄化した、と公表させていただきます。一応面目というのがありますからね」

「プラス点をつけるのは間違いないのでしょうね?」


 再びこちらを振り向き、アミリアさんが静かに言う。

対するミュウさんは本当にいつも通り、ミラ先輩でも大人しいのにね。


「勿論。魔術師は口約束でも『契約ゲッシュ』として正式な物になりますので」


 またもや知らない単語が出てきたけど、取り敢えずちゃんとするらしい。

 ふいにアミリアさんが空を見上げた。

つられて全員が上を見ると、一羽の梟が舞い降りてきているところだった。

アミリアさんの腕に止まり、ホーッと鳴く。


「……そう」

「何かあったんですか?」

「業務連絡ですよ、大した事ではありません。では、私はこれで」


 タンッと跳び上がり、消えた。さっき腕に止まっていた梟だけが取り残され、もう一度ホーッと鳴いて飛んでいく。

 なんか微妙な雰囲気が残り、沈黙が支配する。

少しだけ明るくなってきた。


「……では雛達はこれで。短い間でしたがありがとうです」

「御達者で」


 秋夜くん達二人が屋根から飛び降り、路地へと消えていく。

あまりにもあっさりとした別れ言葉だね。


「……うちらも帰るか」

「うむ……」


 大陰と騰蛇の姿が光に包まれ、これまた消えた。

どんどんと人が減り、結局残ったのは俺達とミラ先輩達、あとは大宮さん。

大宮さんとしてはこの場合、どうやって別れればいいのか分からないのかもしれない。


「え〜っと、私もホテルに戻るわ。まだ観光したい場所あるし」


 やっと口を開いてそう言うが、ここは屋根の上。

どうやって帰るんだろ?


「……って、降りれへん」

「この時間じゃ地下鉄チューブもまだ動いてないわ。セイラ、送ってあげましょ」

「そうですね」


 屋根の上という事を忘れていたらしい。屋根の端で戸惑った大宮さんにミュウさんが声を掛ける。

……そういえば大宮さん、一般人だったのに平気なんだね。まだ観光とかする気が湧くんだね。


「……ありがとうな」


 フォルネウスの背中に乗り、お礼を言う大宮さん。

すっかりフォルネウスに慣れた模様。適応力が凄く高いと思う。


「ホテルの場所は?」

「それはな、確か――」


 ミュウさんが大宮さんにホテルの場所を訊き、大宮さんが答える。

その間に珍しく静かなミラ先輩を見てみると、何事か呟いていた。

……怖っ!?


「……ミラ先輩?」

「……うん! あたしもっと強くなるよ〜!」


 怖いけど話し掛けてみたら、なんかよく分からない答えが元気よく返ってきた。強くなるって? いきなりなんなの?


「……ミラ、お前あれを見てそんな事言うのか?」


 テセウス先輩が呆れた様にため息を吐き、疲れた感じでミラ先輩に訊く。

テセウス先輩ってなんか早く老けそうな気がする。


「勿論! 強者に挑むのがあたしの楽しみなの〜!」

「……馬鹿だな」


 ミラ先輩、復活。

なんか騒ぎだした。

テセウス先輩は呆れてものも言えないらしい、ガックリと手をついて再びため息を吐く。

 フォルネウスはスムーズに泳ぎ、十数分と意外と早く大宮さんのホテルに到着した。

タンッと飛び降り、大宮さんが振り返る。


「ありがとな、楽しかったで!」


 あれを楽しいと言い切った大宮さんは、絶対に一般人ではないと思う。

一般人の筈が無い。そんなの詐欺だ。


「ユカ、いつ帰るの? 見送りに行くよ!」

「それはまぁ、いい考えかしらね」


 フィーリアがセイラの頭の上から呼び掛ける。

すっかり仲良くなった模様。呼び捨てだし。

そのフィーリアの案を聞いてミュウさんも賛同する。

最初はなんか色々と口論していたけど、何だかんだで仲が良いのかな?


「明後日の朝や!」


 眩しい笑顔で答える大宮さん。

……うん、良い知り合いができたとは俺も思う。

 大宮さんを送り届け、学院に戻ると学長達が心配顔で待っていた。

どうやら連盟から連絡を受けていたらしい。

アミリアさんはちゃんとしていた。

フィーネさんに怒られ、帰ってきたとしみじみ思ったのは内緒の話。

ミラ先輩とテセウス先輩も、同じ班のディアナ先輩とシン先輩に怒られていた。

……どうせまた首を突っ込んでたんでしょ、って見抜かれてますよミラ先輩。

 ……魔術師の存在を知って一ヶ月は経った。

ロンドンの秋は深まり、そろそろ冬に入る。

こういうのが日常なのも、段々と慣れてきたし、良いと思う。

 核だった頭蓋骨は学長に言って家族と同じ墓に入れてもらう事にした。

幻想の中で名前を聞いていたので、案外早く見つかるかもしれない。

 学院に帰る途中にミュウさんに教えてもらった。

『死を想え《メメント・モリ》』は元々、死者へ送る別れの言葉。死を想い、死者を忘れない、忘れてはいけないと胸に刻む言葉。

それが転じて死を想わせる呪曲の名前になったらしい。

元々は怖い言葉ではなく、死者へ送る優しい言葉だったそうだ。

彼女がこう叫んだのは、自分に気付いて欲しかったからかもしれない。

彼女もこれで、安らかに眠れるだろうね。












 ロンドンの裏路地を歩く影が二つ。

片方の少女は鼻唄を口づさみ、ニコニコとしている。


「思わぬ形で接触出来たです、ご主人様も満足するですよ!」


 上機嫌に民謡マザーグースを口づさむ。

後ろで歩く少年は一つ、息を吐いて声を掛ける。


「それと同時にこちらの顔も割れたという事だがの……」


 ピタッと物の見事に少女、雛が止まって不安そうな顔で振り向く。


「……それって、ヤバい事ですか?」

「何とも言えぬな」


 一気に雰囲気が重くなる。それはあっさりと180度一気に変わった。

 雛はズーンとして、落ち込んだ時に流れる効果音が大音量で鳴り響いている状態だ。


「それはないわよ」

「アミリア様!」


 突如後ろから声がする。

振り向くとアミリアが壁に寄り掛かって二人を見ていた。

雛の目がさっきアミリアの言った事に反応し、キラキラと輝く。


「……何故そう言い切れるのかの?」

「貴方達を送ったのは、貴方達が『使いアガシオン』だからよ。割れても何もないわ」


 二人の方へ歩き、やれやれと首を振る。

二人の母親にも見えなくもないかもしれない。


「しかし……」

「大丈夫よ。仮にヤバくてもあいつなら気にしないわ。二人が無事なら良かった、とか言って笑うに決まってるわ」


 アミリアが可笑しそうに笑い、吊られて二人もそれもそうだと気分が楽になる。


「……アミリア殿は何故ここへ?」

「蛇が二匹入り込んでたみたいでね、逃がしたけど」


 秋夜の問いにアミリアが肩を竦めて答える。

実は先程飛んできた梟はその事を伝えたのだ。

秋夜も雛も少しだけ顔を強張らせる。

何かを理解しているからだ。


「……次は仕留めるわ。逃がしはしない」

「……今回は不意討ちだっただけでしょうに。そこまで熱くならなくとも……」

「……二人殺られたわ」


 アミリアが悔しそうに呟く。

取り逃がしたのが相当イラつくらしい。

二人殺られたのだ、当たり前と言えば当たり前か。


「焦っても仕方ないです。じっくり時が熟すのを待つべきです」


 雛がそう言って一人マイペースにキラキラ星を歌いだした。

のんびり響くその歌声を聞きながら、アミリアがふと言う。


「キラキラ星ってフランス民謡の替え歌よね?」

「元々は恋の歌です。日本にきて全然違う歌詞があてられたのは中々面白いです」


 雛がそう答え、再び歌を歌う。見た目同様、声もどこか幼い。

 そんな三人の前に、ポッカリとした穴が現れた。

空間そのものに穴を空けたもの。奥は暗く、怪しい雰囲気が出る。


「あたしにも時間ってものがあるのよ?」


 ちょっと不機嫌な声が奥から響き、アミリアは苦笑いして謝る。

自分が早めに連れて来るとか言っていた気がするし。


「……謝るなら早くして。押してるの!」


 声が焦った様に急かす。

どうやら本当に時間が押しているらしい。

時計を指してイライラとしてそうな姿が思い浮かぶ気がする。


「それではまた今度です」

「何かと世話になった、深く礼を述べる」


 二人がそう言った後、体が光に包まれた。

光が収まった後には一羽の川蝉と、一匹のいたちがそこにいた。

 一羽と一匹は素早く穴へ入り、闇へと消える。

それに伴い穴も閉じていく。


「それじゃあまた、体には気を付けなさいよ? ロンドンは冬でしょ?」

「そっちもでしょ?」

「……確かにね」


 アハハと笑い声が最後に残り、穴が完全に閉じた。

アミリアはそれを見届けると、地面を蹴って消えたのだった。










 パディントン駅。

ロンドン屈指の勇壮さを誇る巨大な駅。

そこのプラットホームに金髪の女性がスーツケース片手に立っていた。


「いたいた、ユカー!」


 フィーリアがヒューンと飛んでいき、大宮さんに話し掛けに行く。

ついでセイラとミュウさんも寄っていく。

今日大宮さんは日本へ帰国するらしい。


「いやほんまありがとうな、見送りなんて」

「構わないわよ? それと、私達の事、魔術師の事は秘密よ」


 大宮さんが本当に嬉しそうに笑い、ミュウさんが軽くウィンクしながら答える。かなり様になっているのは何故だろう?


「わかっとぉ、誰にも言わへん」

「仮に破っても、魔術師の約束は『契約ゲッシュ』として残るから、貴女に呪いがかかるだけだけど」

「――!? 誰が破るかそんなもん!?」


 ミュウさんの軽い脅しに大宮さんが顔を青くしながら答える。

呪いがかかるのは否定出来ないだろうね、呪力災害を経験したんだし。


「ほんま、悠輝君もアレン君もありがとうな」

「いや、こちらこそ」

「また遊びに来て下さい、多分喜んで歓迎します」


 アレン、多分は余計だと思うね。

屈託無く笑う大宮さんは、本当にあの災害を見てしまった一般人なのだろうか?

激しく疑問に思う。


「ねぇ、アレン」

「……ん?」

「『幸せ』って今みたいな事を言うのかな?」

「それは個人の価値観だろ。でも俺は、今が幸せだと思うぜ」


 彼女の骨はちゃんと家族と同じ墓に埋葬されたらしい。学長が言っていた。

向こうで再会出来たらいいなと思う。


「……アレン」

「どうした?」

「俺もそう思う」


 彼女の分も、幸せに生きていこうと思う。










「何人死んだ♪」

「……一般人五名、役員いぬ二名」

「『連盟のロンドン』でこれだけ出来たら上出来だ♪ いい前奏プレリュードになったかな」

「……まだ前奏も行っていない。舞台へ入ったとこぐらいだろう」

「それもそうか♪」

「……そういう事だ」

 ポケモンを買いました、めっちゃ楽しいです。

こんにちは、神威です。

やっと切り裂きジャック編完結です。

地味に長かった……

今回のテーマはズバリ、『幸せ』。

ありふれた日常が一番楽しいものなのかもしれませんね。ポケモンもあるし。

 次回からはほのぼの? パートが続きます。

やりたい事が色々あるので、色々します。

ほのぼのとか言っときながら、どうせミラとかエリーとかが暴走するんでしょうね……

なんなんだろ、あの人達は?

 ではまた次回もお願いします。

感想、ご評価、意見などを送ってくれれば幸いです。

それではまた!

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