未来改造計画Part2
それからも、あたしは毎日毎日、補正下着とエクササイズを怠ることなくした。人生でこんなに努力した事があっだろうか?
いや無い…
(兎にも角にも、たっくんはあんなに頑張って変わったんだから、あたしもそれに合う女にならないと!)
汗まみれで走っていた彼の姿を思い出し必死になり
血のにじむ様な毎日を過ごしていた。
久米は毎週休みになると来るようになった。そして、あたしの存在を無いものとしたかのように、たっくんに猛アタックを繰り返す。
たまにあたしにも喋りかけるのだが、仕事に失敗してコンビニでアルバイトをしているとわかると
「その年で、バイトとかありえなーい!私は貴女の歳では、もう編集者バリバリだったわ」
「これからどうするの?親に寄生して生きてくつもり?」
「老後2000万なのよー現実見た方がいいわよー」
などなど、あからさまにディスって来た。
あたしとしては、いろいろ言い返したい事もあるのだが、日々のエクササイズと補正下着のせいで疲れきっていたせいで抵抗する力も残ってなく黙って聞くばかりであった。しかし、たっくんが
「僕も、引きこもりの生活だったし、たまたま趣味のイラストが売れただけで未来ちゃんみたいにコンビニでもちゃんと外で働けるんだから、そんな言い方は良くないよ」
と珍しくハッキリ久米に言い返した。流石に久米はこれ以上、あたしをディスるとヤバいと思ったらしく慌てて
「まっ…まぁそうよね。人の生き方はそれぞれですし…未来さんごめんなさい。でも、未来さんの事が妹みたいに思えて心配でつい…許してね」
と謝ってきた。
「あっ…まあ、いいです」
実際、図星を突かれて痛いとこもあったし、何よりたっくんが庇ってくれて嬉しかったので、それで良しとした。しかし、相変わらずあたしの目の前で懲りずにたっくんにお触りしたり、わからない仕事の話をしたりで、さほど変わりはなかった。
それから、1ヶ月もすると段々と補正下着にも慣れあたしのボディもそこそこなスレンダーになってきた。
今日も久米が来る日だ。季節が変わり3月下旬となっていた。下着のせいで熱くて体調が重だるい。こんなに暑いのだから下着もメッシュ素材の物に変えればいいのだが、寄生していると言われたのを気にして無駄遣いはしたくない。暑いけどこの時期に半袖短パンとはいかずトレーナーにGパンで出かけた。
(今日は来ないでくれるといいな…)
と期待したが、その筈もなく午後になるとお約束通りのように久米はテンションハイでやってきた。相変わらず胸の谷間を見せつけるような服装で
そのチョモランマの様な久米の胸の谷間を見ながら
(まだ、まだ、頂上には遠いな…)
と浮かないあたしは更に落ち込む。そして、弱ったあたしを見透かすように、たっくんにベタベタする久米。更に体調の悪さは増して行き、意識が朦朧としてきた、家に帰ればいいのだが、たっくんと久米を二人きりにするなんて絶対ありえない!ストレスと体調不良で額には汗が流れ逆に体は震えてきた。
(駄目だ!限界!)
あたしは、ソファに横にばたりと倒れた。




