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ライバル現る Part2

何となく気まづい雰囲気。たっくんは

「そこの、ソファにかけて待っててください」

と声をかけた。あたしも一応立ち上がり

「どうぞ」

と言うと

「失礼します。お仕事の話になっちゃうけどいいかしら?」

とチラリとあたしを見た。明らかに

(あんた、誰!帰ったら?)

みたいな視線。冗談じゃないこんな、エロ丸出しのおばはんとたっくんを二人きりにさせるものか!

こちらも

(あんたこそ、何!)

と視線で応戦した。

久米は席を見渡し、たっくんが座っていた位置を確認。そしてその横の一人がけのソファに座った。

(あっ!そこは!)

いつも、座りたくても行けないあたしの禁域。それをいとも簡単に…

イライラ嫉妬しながらも、いつもの二人がけソファにひとりで座る。間もなくしてコーヒーを入れた、たっくんがやって来てテーブルにコーヒーを置いて座りたっくんは

「あっあの、久米さん仕事と言っても…」

おずおずと話し始める。

「あっ、その…せっせんせいが、どんな風にお仕事をして、あの素晴らしいイラストを生み出すのか拝見したくて…」

と実は何も考えず突撃した様子の久米はつっかえながら話した。あの出で立ちでは、直ぐに落とせると思ったのであろうか?あたしがいた事も計算外だ。少し、たじろぎながら答えた。

「そっそれに、せんせいもそろそろ仕事の幅を広げたらどうかと思いまして…」

それには、たっくんも反応した。

「あっ僕も、そう思ってました」

「やっぱり!そうお考えでしたか!」

水を得たように、したり顔で話し出す久米。こうなるとあたしの入る隙はない。何せたっくんの仕事については、まったく触らないようにしてたから、彼には彼の世界観があるから、それに口出ししたくなかったし、しかし、仕事関係者の場合は違う。ましてや編集者となれば勝ち目がない。

意気揚々と久米は、これからの事を話しながら、何気にたっくん接近していく。そして時折タッチ!

(ぎゃーやめろー!触るなー!)

心で叫ぶ物の付け入る隙がない。しかし、幸いな事にたっくんは、迫ってくる久米を避けるように左へ左へと寄って行き必死に間を開けてる様子。

(ふん!あたしが半年しても何もないのに簡単に落とせるか!)

しかし、あのお色気、チョモランマ並の胸の谷間…

あたしは、Tシャツの首周りを指で引っ張って己を見た。

(はぁ〜)

あちらが、チョモランマならあたしは濃尾平野か…

「せんせい、少しでもお仕事してる所が見たいわ!いいかしら?」

どうやら!少しでもふたりきりになりたいらしい

「あっあの…そこでなら…」

たっくんは、いつも下書きをする部屋の隅の机を指さした。久米さんは早速そこに向かい

「まあ、こじんまりとして、せんせいらしい。じゃあ、早速♡お願いします」

と甘えた声でたっくんを見つめる

(ちっ!少しでもふたりになろうとしているな!)

怒り心頭だが「駄目!」とも言えない。

ふたりは机に向かうと、原稿を見ながら久米の野郎はチャンスとばかりにたっくんにべったり!

「すてき〜」

「かわいい〜」

など絶賛の嵐。

その後ろ姿を見ながら、入り込めない自分を呪った。

暫くして、たっくんが

「久米さん、そろそろ、あの…」

と言い出した。

「あっそうね!長居するのもなんだから、また来週のお休みに是非」

(来週!また、来週もくるのか!)






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