この時代では、この恋は叶わない!
この世界では、身分が違えば恋愛が出来ない。
彼は王家の者だ! 名前は 「ブレット」 いずれは王になる男でもある!
しかし...? 彼は 『王』 になる事に全く興味がないらしい。
そして、ブレットが好きになった女性は......。
一番身分の低い 【ラッタ】 と言う階級だ。
簡単に説明すると......?
一番上が、王族の者が 【クリケッタ】
二番目が、お金持ちの者 【ミスリット】
三番目が、中流階級の者 【キッタ】
そして最後の身分の者が 【ラッタ】
なのである。
当然、一番下の身分の低い階級 【ラッタ】 の彼女は、貧乏で学校にも
行かせてもらえないような生活を送っている。彼女が幼い頃から、両親の
仕事の手伝いをして、生計を立てている。それでも、ギリギリの生活だ!
そうそう、彼女の名前は 『ジェーン』
でも、まさか!? ブレットがジェーンに恋をする事になるとは......?
誰も思ってもみなかったに違いない!
二人が出逢ったのは、王族の集まりでブレットが大きな屋敷に行く途中に、
ジェーンと出逢う事になる。身分の低いジェーンは、ブレットが通る時は、
膝をつき、しゃがみ込み頭を下げるようにしなければならない。
その時、ブレットがジェーンを見て一目惚れする。
『その者、顔を上げなさい』
『はい』
......と言うと?
『なんって! 美しい!』
『恐れ多いお言葉......』
『私の妻になって欲しい!』
『何を、突然! 言っておられるのですか?』
『だから! 私の妻に......』
最後まで、話さない間に...
『無理です! 身分が違い過ぎます!』
『分かっている! でも諦めきれない!』
『お気持ちだけ...頂いておきます。』
『次は、いつ会える?』
『もう、会う事はありません!』
『......』
ジェーンも、ブレットに 『運命』 を感じていたが......?
運命とは、残酷なモノだと感じる。絶対的にこの世界では、
身分が違うモノ同士が一緒になることはどんな事があっても許されない。
結果的に お互いが望んでも一緒になれないとそう思っていた
でも、『運命』 は違う方向に進んで行く。
ブレットは、王族の 【クリケッタ】 の地位を降りたのである。
そして、一番下の 【ラッタ】 になる事を選んだ。
ブレットは、ジェーンを心から愛している事を確信したから
彼は、『地位より愛を選んだ』 のである。
やっと、ブレットはジェーンと一緒になる事ができたが地位がなくなった
ブレットは、王族の者からの嫌がらせの的になってしまい、家は燃やされ、
ブレットの家族も階級を落とされ、愛する妻になったジェーンにも魔の手が、
王族に殺されたのである。お腹の中にはブレットの子供も身ごもっていた。
ブレットは哀しみの中、立ち上がる!
『階級をなくそう! 階級があるから憎しみ争いが起こる!』
『ジェーン! もう全てを終わらせるからな!』
そう心に決めたブレットは、王族の屋敷を片っ端から焼き払った。
二度と争いが起こらないように!
大きな城が全て焼かれた。王族の者もたくさん亡くなった。
そして......ブレットは全てを失った。
ただ誰かがやらねば、【階級】 はなくならない。
たまたま、産まれたところが階級が低いだけで、差別が起きるそんな
世の中をなくさなければならない!
ブレットはその後、王族の生き残りに 『復讐』 に遭い亡くなる。
しかし? 彼の名前は永遠に、【伝説】 となった。
【勇者 ブレット】 彼の墓には今でもそう刻み込まれている。
最後までお読みいただきありがとうございました。




