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みっちとさっちゃん  作者: 苺鈴(腐)
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亜矢とさっちゃん

 生徒会の仕事を終えて、学校を出る俺、月影高校生徒会副会長の高坂亜矢…。

 あの二人…。

 今頃、青春してるかな…。

 男同士だけど…。


「高坂先輩、今帰るところですか?」

 玄関を出ると、誰かに声をかけられる…。

 この声は…。

「ああ。星空は部活終わりか?」

 星空サイサリス…。

「はい。こんな時間に高坂先輩に会うのは初めてですね…。」

「生徒会の仕事してたんだよ。今日はバイトないし、俺も一応、副会長だからな…。」 

「先輩、一緒に帰ってもいいですか?」

「同じ家に帰るんだから、別にいいけど…。星野は一緒じゃないのか?」

「洸は、もう少し走りたいから先に帰っていいって…。」

「そうか…。」

 

 二人で校門を出て、並んで歩く…。

 何、話したらいいかな…?

 星空と二人っきりになったことないし…。

 だいたい、こいつとまともに会話できるようになったのは、つい最近だし…。

 ああ…。

 早く家に着かないかな…。

「高坂先輩…。」 

「なんだよ?」

 星空が深刻そうな顔で俺を見る…。

「僕…この前、伊織先輩から重大な秘密を聞いてしまったんです…!」

「伊織の秘密?」

「僕…。どうしたらいいかわからなくて…。」

「どうしたもこうしたも、いったい何を聞いたんだよ?」

「…僕の口から言っていいんでしょうか?」

「俺に聞くなよ…!」

「…やっぱり、他の人に軽く言ってはいけないことですよね!」

「自分で勝手に納得するなよ…!それで、伊織がどうしたんだよ?」

「先輩、すみません。この話は聞かなかったことにしてください…。」

 めちゃくちゃ気になるんだけど…!! 

「高坂先輩…。」

「…なんだよ?」

「僕、みんなが幸せでいて欲しいんです…!」

「はあ…?」

 もう、わけわかんねぇな…。

「だから…。高坂先輩も何か辛いこととか、悩んでることとかあったら、何でも僕に話してください!」

「…お前に話してどうなるんだよ。」

「先輩も何か困りごとがあるんですか!?」

「…いや、特には…ねぇけど…。」

「先輩、遠慮しないで。何でも僕に相談してください!」

「…じゃあ、俺の悩み聞いてくれるか?」

「はい!」

「俺さ…。最近、たたなくて…。」

「何がたたないんですか?」

「だから…ナニが。」

「だから、何がですか?」

「だから…!俺、今イ●ポなんだよ…!」

「ちょっと、高坂先輩!こんな道の真ん中で何てこと言ってるんですかー!!」

「俺の息子が機能不全なんだよ…。」

「そんなこと知りませんよ…!!」

「星空が何でも、相談してって言ったんだろ!」

「だからって…!そんな…。」

「もう、いいよ…。ほら、もう着いたぞ。」

「お役に立てなくて、すみません…。」


 玄関に入る俺たち…。

「「ただいま…。」」

「お帰り。二人が一緒に帰って来るなんて珍しいな?」

 ゼフィー兄さんが迎えてくれた…。

「帰りに会ったんだよ。そうだ!兄さん、イ●ポを治すにはどうすればいいの?」

「星空!何てこと聞いてんだよ…!!」

「先輩、兄さんは東洋医学に詳しいんですよ!」

 よりによってゼフィー兄さんとか…!

「さ、サイサリス!お前…!」

「高坂先輩、イ●ポで困ってるんだって!」

 星空ー!!

「亜矢!…俺の弟になんてこと聞いてんだ!!」

「ごめんなさい…!!」

 玄関で土下座する俺…!

「兄さん、怒らないで…!高坂先輩は、本気でイ●ポに悩んでるんだよ!」

「こら!サイサリス、大きな声でイ●ポって言うな!」

「兄さんこそ、無駄に良い声でイ●ポなんて言わないでよー!」 

「本当にごめんなさい!!…があああー!?痛ってぇー!!」

 ゼフィー兄さんが俺の頭を掴む…!!

 痛いー!!

「兄さん、やめなよ…!」

「心配するな、イ●ポに効くツボを押してるだけだ!」

「なんだ…。高坂先輩、良かったですね!これで、治りますよ!」

「だけど…痛い!痛い…!ゼフィー兄さん、もうちょっと優しくしろよ…!」

「わざと痛くやってるんだよ。」

「わざとかよ…!!痛いっ…!」

「これに懲りたら、もう弟に変なこと聞くなよ?」



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