第一章 高校生活の幕開け
とりあえず目標も決まった三人は私立城北高校に入学していく・・・
――――――――――4月9日――――――――――
三人は私立城北学園に入学した
「・・・まぁ生徒会なんて入学当日に入れるもんじゃないし、立候補しても確実に入れるものじゃないしな」
ため息をつきながら涼介は呟いた
「まぁ俺達中学の時生活態度最悪だったし、喧嘩もいっぱいしてたしな」
恭介が言った
「立候補しても当選する確実はゼロに近いぜ?」
隼人が続く
「う〜む」
・・・考えても何も考えが浮かばない
「取り合えずそのことは置いといて、運良く同じクラスになれたし教室行こうぜ」
「・・・そうだな。まぁ後々いい考えが浮かぶさ」
三人はふらふらと1−C の教室へ歩いて行った
「え〜今日からこのクラスを受け持つことになった担任の宮下直人だこれからよろしくな」
「副担任の水島玲子です。これからよろしくね新入生さん?」
思っていた以上に若くて美人な先生だったためか、男子グループの歓喜の声が聞こえる
「はいはい、うるさいぞお前ら。え〜それでは手始めに一人ずつ自己紹介をしてもらう。まずは〜出席番号1番赤川大介!」
「はい、え〜と出身中学は・・・・・」
お約束な自己紹介が終わり、簡単な学園の説明などがあったあと今日の学業は終わった
「・・・平凡だな」涼介が呟いた
「まったくだな。せめてこうもっといかにも不良です。とかぐるぐるメガネかけて語尾に〜でヤンスって言うがり勉野郎がいればなぁ」
恭介もつまらなそうに言った
「まぁ女の子のレベルが全体的に高いからいいじゃん」
笑いながら隼人が言う
「右に同じ」
二人がハモった
「何を男三人でむさ苦しい会話してるんだ?」
突然誰かが会話に突っ込んできた
「なんだよ美奈。暴力女は消えろ」
そこに立っていたのはポニーテールでいつも冷静で口が悪いがなぜか男子から人気のある三人の幼馴染、桐島美奈だった
「・・・殴る」
涼介は吹っ飛んだ。
「痛ってぇ〜」
「まったく毎度毎度人のことを暴力女や殺戮マシーンとか呼んで・・・」
「事実だろうが!」
頬を抑えながら涼介は反論する
「で、何話してたんだ?」
涼介をスルーして言った
「あぁ。三人で相対性理論について語り合ってた」
笑いながら隼人は言った
キッと隼人を睨みつける
「冗談だよ。・・・あぁそうだ美奈、俺達どうやったら生徒会に入れると思う?別に入れなくてもいいから取り合えずこの学校を俺達の手で変えれる方法を教えてくれ」
恭介は言った
「お前らが生徒会に入る?学校を変える?・・・あんた達この学校を廃校に追いやる気?」
「そこまで言うか!」
すかさず涼介が突っ込みを入れる
「まぁ生徒会なんて簡単には入れるでしょ?普通の人はやりたがらないわ。あと問題なのは演説ね。みんなを納得させなければいけないから。」
美奈は簡潔に説明した
「ほほう演説か・・・」
涼介は考えるように呟いた
「内容は言い出しっぺの涼介が考えろよ」
隼人がニヤニヤしながら言った
「三人分のな」
恭介も悪ノリする
「・・・お前らなぁ」
涼介はバツが悪そうな顔をする
「まぁ生徒会への立候補にはまだ何カ月もあるから、それまで生徒の信頼でも集めて票集めでもすれば?」
美奈が涼介の背中をぽんぽんと叩きながら言った
「お〜い美奈〜?そろそろ帰ろうよ〜」
「あ〜うんわかった。それじゃあね3バカトリオ。まぁせいぜい頑張んなさい」
と言ったあと美奈は友達と帰って行った
「さて俺達も帰るか」
「そうだな何カ月も猶予があるんならゆっくり票集めでもしようぜ」
「よし帰ろう」
三人は顔を見合わせて頷き学校を後にした
続く




