第四十四話 ダンジョン攻略隊-4
『……ふうこれで三回目か、そろそろ弾薬も底が見え始めているしボスのところで一度戻っておきたいな』
彼らはあの後かれこれ三十分間彷徨ったあげく、すでにジャイアントキャタピラーの群れに三回襲われている。
結果残りの銃弾は少なくなり、疲労は蓄積し、オワタ式にでも移行しようかという状態になっている現状だ。
ただし彼らはまだスキルをほぼ使っていないのに等しい現状なのでまだまだ余裕があるだろう。
『そうですね、この深い森ですから入り口に戻ることも厳しいでしょうしもう少しできっと見つかると望みを持つしかないでしょう』
『あーそうだな、とりあえず進もう。進まなきゃ先は見えないさ』
『森ですからね、同じ場所にいたって木があるだけですからね』
『そういう意味じゃなくてだな…』
にしても現隊長も大変だな、部下に恵まれてない。
このままじゃ現隊長も簡単に死ねないな、後を任せられそうなやつがいない。
だからと言って手加減するようなことはしないが。
『にしても最近隊長って元隊長に似てきましたね』
『……そうか?』
『昔はもっと慎重だったのに今ではだいぶ行動的になったような気がします』
そりゃそうだ、じっと慎重に策なんか練っていたらすぐに食われる。
『はは、前線に出てくるようになったからかな?前昔は俺がサポートで隊長が特攻だったからな、俺は状況をよく見てこれが正しいという判断してから行動することが多かったんだが、この場所ではそうも言ってられないからな』
『即決が現場の基本ですからね』
そういえば最初のほうにそんなことを言っていたような言っていなかったような。
……うーん、覚えてねぇや。
だがまあ別に問題はないだろ、逆に問題があった場合それが問題だ。
『ってうわ!またか!』
ジャイアントキャタピラーの群れと再び遭遇。
しゃべりながら歩いているから注意が散漫になって敵がいるということを見分けられないんだ。
以後気を付けるが良い。
~~~三分後~~~
先ほどのジャイアントキャタピラーの群れとの戦闘で遂に弾薬が底をつき、温存していたスキルで一掃した探索者諸君。
疲れている状態でのスキル使用は危険が伴うがこれからどうなるのかな?
『ううん、多少だるくなってきたな。スキルを使ったとはいえ前はここまで疲れなかったがどういうことだ?』
身体的に疲れた状態だと精神も疲れやすい。
これは常識、だよね?ね?
……ただここで救済が、運が良かったな。
『……ん?あれは門じゃないのか?ちょっと確認しに行こう』
『おお、やっとですか。帰って酒でも飲みましょう』
『もしそうだったら今日は俺がおごろう』
『隊長自らですか、いいですねぇ。もっとも俺たち最前線は酒を溺れるほど飲んでも余るぐらいの給料が出ているんですけどね』
『だが他人の金で飲む酒は格段にうまいだろう?』
『ははは、正論です』
現隊長がクイッと酒を飲むときの動きをすると周りで笑いが起こる。
やっぱり中間ポイントを見つけてからの気の緩みようがひどいな、ダンジョンクリスタル使って近くにジャイアントキャタピラーの群れをポップさせてやろうかな?
そんな意地悪が頭の中をよぎったが止めておいてやる。
さすがにここでこいつらを全滅させたら先がなくなる、ダンジョンまともに攻略できる奴らがいなくなる。
それはつまらなすぎる。
『やっぱりボスみたいです、中間ポイントで一回戻りましょう』
『よし、今日は撤収!今日は俺のおごりだ!!!』
『『『おおおおおお!!!』』』
いくらなんでもジャイアントキャタピラーは雑魚すぎたか。
しかし探索者諸君よ、ボスで死ぬがよい。
君たちじゃあよく訓練してこない限りこいつには勝てんよ、本当に。
………本当全滅しかけないから闘技場での情報に各階層の特徴だけでなくボスの特徴も追加しておくか。
さすがにフィーが力を抑えられているとはいえ苦戦した魔物はこいつらにはきつすぎる気がする。
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